(ブルームバーグ): 米国は今週にもロシア産アルミニウムに200%の関税を課す準備を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻開始から丸1年がたとうとしている中で、ロシアに圧力をかけ続ける狙いがある。

内部の情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、この案は数カ月にわたり検討されていた。ロシアが不当に安い価格でアルミニウムを米国市場で販売し、米企業を害していることも理由だと、関係者は付け加えた。

バイデン大統領はまだ正式には承認していない。政権内には航空宇宙など米国の産業が被る打撃を懸念する声もあるという。

これだけの高関税が導入されれば、ロシアから米国へのアルミニウム輸入は実質的に阻止される。ロシアは世界2位のアルミニウム生産国で、ロシア産は米国の輸入アルミニウム全体の約10%を占めてきた。

米国家安全保障会議(NSC)にコメントを求めたが、返答は得られていない。ロシアのアルミニウム大手ルサールはコメントを控えた。

原題:US Plans 200% Tariff on Russian Aluminum as Soon as This Week(抜粋)

US Plans 200% Tariff on Russia Aluminum as Soon as This Week (1)(抜粋)

(情報を加えて更新します)

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