スペースジェット、開発中止決定 次期戦闘機に知見生かす
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どうも米国からの、圧力が掛かったのでしょう。本当に米国のやり方は汚い。日本の先端技術に関する開発を阻止する為に、国際金融資本家達が、自分達の軍事産業の利益確保の為に、アメリカ政府を影から動かせたのでしょう。
注目のコメント
いまのNHK朝ドラ「舞いあがれ!」で,航空機産業参入セミナーに出席した主人公は以下のような話を聞きます.
「3万点の部品からなる自動車に比べ,航空機に使用される部品は300万点にのぼります.そのため幅広い産業のすそ野が必要であり,大企業のみならず,技術力の高い中小企業の皆さまの力が必要不可欠なのです.我が国の将来を支える基幹産業として,航空機産業を発展させていきましょう.」(拍手)
事実であれば大変残念な決定です.
戦後17年経って,1962年に初飛行,1964年に就航したYS11から60年が経ち,民間旅客機設計の技術継承は完全に途絶えてしまいました.間もなく打ち上がるH3ロケットのエンジンは,LE-7,LE-5A,LE-5B,LE-7A,そしてLE-9と40年の間の技術伝承で生み出されたのと対称的です.YS11から60年で型式認証も大きく変わりました.ボーイング,エアバスとの共同開発で技術を付け,軍用機開発・製造の経験があっても民間旅客機は簡単ではなかった.最新技術はある.実機も作れる.だから良いでしょうでは成り立たなくなりました.ボーイングでさえも新造機と言えるのは10年以上前の787であり,大部分は737NG,737MAXのようなすでに型式を得ている機体のアップグレードになっています.
おそらく日本では,このサイズの国産旅客機が生まれることは二度とないでしょう.ボーイング,エアバスのような企業も生まれないでしょう.
ただし,電動化,水素燃料,空飛ぶクルマ,無人航空機(ドローン)といった変革が見られ,また新しい市場が開こうとしています.そこに日本が食い込みために,世界のトップシェアを誇る日本の自動車メーカーにEVで割り込みをかけてきた中国メーカーのような図太さが必要かもしれません.
余談ですが,最近,ある方面で三菱航空機が航空機設計のDXを推しているのですが,これなんですね.私は、旧MRJの失敗の「真因」は「型式証明を取得する技術力が無かった」と考えています。
型式証明の取得とは、耐空性を証明することであり、つまり製造する機体の安全性を証明することです。
俗説において、型式証明の取得には、機体重量相当の紙資料が必要とされます。旧MRJの機体重量は約40トンですから、それだけの紙資料をもって当局に説明が必要です。キングファイル一冊が約7kgとすると、約5700冊です。
三菱航空機が設立された2008年に発表された当初計画は、初飛行は2011年でした。本格着手から、設計して試作機製造して初飛行までを3年でやる計画で、マイナーチェンジレベルの自動車のスケジュールと同等であり、完全に無理がありました(自動車の部品点数は、約2〜3万点、航空機は、約100〜300万点)
また、YS-11以来50年間審査を経験していない国交省当局に審査能力がある訳もなく、これが開発の後戻りをさせたことは否定できないでしょう。一方、ホンダジェットは最初からFAAから審査を受けています。
当局の審査官にキングファイル数千冊の安全性の説明が必要な工業製品は、航空機以外には原子力発電所くらいしか私は思い浮かびません、それも期間は数年程度での短期間です。
MHIも審査の規模は当然把握していたとは思いますが、上述のザルのようなスケジュール管理から類推すると、ただでさえ新規参入者にとってハードルの高い審査の見通しが甘かったと推測されます。
補助金500億円を含む開発費1兆円をかけて失敗した事業です。機体の規模は違いますが、新規参入のホンダが成功して、何故歴史ある国内最大手が失敗したのか。失敗の真因は何だったのかを徹底的に追求して自省し、高い勉強代を将来の糧にしてほしいと思います。
蛇足ですが、仮に型式証明を取得するにはさらに数千億円が必要との記事に驚きました。内訳が示されていませんが、記事が正しいとすると出来もしない型式証明の取得作業を未だに続けて理由を知りたいです。公的資金は500億円ほどでしたか。
半年前に航空業界から半導体業界に転職しましたが、思ったより少ない、という印象です。TSMCの熊本誘致のための助成金が4760億円ほどでしたから😂 まぁ、飛行機の開発と半導体工場の建設って比べるものでもない、とは思いますが😅
ところで、記事の中には、
三菱重工 泉澤清次社長「設計ツールとか、シミュレーションツール、検証ツールを再整備をして色んな所に使えるように準備している。次期戦闘機などにも活用を検討していくことも進めており、作ったものは使えるようにしていく」とあります。
私は、スペースジェットの開発が失敗した大きな原因は、技術面ではなく、プロセス管理の方だと理解しています。要は、飛べる飛行機を作っても、法的な基準に合致していない(型式証明が取れない) ということ。
戦闘機の法的規制は、旅客機のそれとは大きく異なるものだとは思いますが、プロセス管理という面に関しては、活かせる部分も多いかと思います。イタリア、イギリスと密接なコミュニケーションを取りながら、成功させて欲しいです。設計を担当した国では使えるけれど、他の国では使い物にならない。。とか悲しいですもんね😌