香港行政長官がサウジアラムコの上場誘致へ、初の中東歴訪-報道
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香港について勉強している大学生です。
COVID-19の規制緩和や50万枚の無料航空券配布など、afterコロナに向かって動く香港。観光キャンペーンであるhello Hong Kong でJohn Leeは「世界のステージに戻る」と発言していました。まさに、この中東歴訪も「世界のステージに戻る」ためのステップの一つと思われます。
明るいニュース(?)がある一方、2023年2月6日、香港は政治的に非常に重要な日を迎えました。現在、香港では国安法に違反したとして起訴された議員らを含む47人の裁判(正確には無罪を主張した16人)が開始されています。その中には、香港民主派のアイコンである黄之鋒(Joshua Wong)や雨傘運動の主要メンバーであった香港大学元准教授の戴耀廷(Benny Tai)なども含まれます。彼らの多くは2020年の民主派予備選挙実施を理由に起訴されています。
2019年の香港における大規模な抗議運動、そして、2022年の国安法施行後、香港の現状に関する報道は徐々に姿を消していきました(残念ながら、裁判に関するニュースはNewsPicksを含め、日本のメディアではほとんど報じられていません)。この先、規制緩和などもあり香港に観光しやすくなりますし、明るいニュースもいっぱい増えてくるかと思います。しかし、その裏には止めようのない深刻な政治的状況があることを忘れてはいけない、そのように感じます。
注目のコメント
絶対王政のサウジにとっては、アメリカが米中対立で「民主主義サミット」をはじめ人権問題にうるさくなり、かつシェール革命で中東への関心も低下した中、同じ独裁で「内政不干渉」の中国は組しやすい相手でしょう。そして中国にとってもそんな中東の「空白」に付け入れば石油確保や自国の覇権拡大にも有利ですし、石油の人民元決裁を持ち掛けたのもそんな意図でしょうね。
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https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20221213-00328150