米、中国情報活動解析へ 偵察気球残骸の回収急ぐ
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2020年夏に日本の東北地方に類似の気球が飛来した時、弊社のAIビッグデータリスク情報サービスFASTALERTでこの写真、動画を大量に検知し、報道各社に配信したため、当地のテレビ局などが盛んに報道した。
だが、この時は関係当局が軒並み「うちが飛ばしたものではない」「知らない」といったコメントばかりで、非常に違和感があったのを思い出した。その後、大学教授らが移動経路を解析して、その気球が中国由来ではないかという分析をまとめていたようだが、適切にレポートされているのだろうか。
米政府は、まだ自国領空に入っていない気球の存在も認識し、対応を検討しているようだ。随分対応に差がある。気球が吊り下げていた物体は、「バス3台分」の長さがあったそうで、「操舵装置と監視機器類」で構成されると考えられ、海の底に沈んでいます。
そうはいっても、そんなに沖合に沈んだわけではないので、深度としては14mくらいで、位置を特定できれば回収できるそうです。
ただ、破片となって11km以上の範囲に飛散しているため、まず沈んでいる位置を特定するために、米海軍が動いているそうです。
中国気球の下部にあった物体、バス3台分の長さ 米分析
https://www.cnn.co.jp/usa/35199595.html
China balloon: US searches in Atlantic for wreckage
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-64530102中国がいかに「強烈な不満」を表明しようと、アメリカは撃墜した「偵察気球」を回収し、解析結果を公開するでしょう。サルベージ船を現地に展開し、残骸が散らばった周辺約11キロの海域にダイバーや海底探査のための無人機まで投入するという徹底ぶりに、アメリカの怒りと強い意志を感じます。こういう形で一旦スイッチが入ったアメリカを止めることは不可能だというシンプルな現実に、中国共産党は向き合う事になるでしょう。