10日(金)は東京で雪の可能性 甲信など内陸部は大雪のおそれ
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どうせ降らないよ。しかし、今冬は昨冬より寒い気がするんだけど、東京も横浜も積雪は無い。こんな冬も珍しい。
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関東平野での降雪を予報するにあたり、低気圧のコースは重要です。以前は予報官の経験則的に「八丈島から北を通れば雨、八丈島よりも南なら雪」ということが語られたりもしましたが、気象庁の研究者が改めて調べなおしたところ八丈島云々はまったく関係なく、むしろ低気圧が発達傾向にあるか否かのほうがはるかに重要なファクターであるということが示されています。ですからいまだに「低気圧のコースが八丈島かどうかが問題」というような解説をしている気象予報士がいたら、情報のアップデートができていない予報士ということでいろいろと見破ることができるかもしれません。
ここまで言っておいて何なのですが、今回の南岸低気圧を考えるにあたって「低気圧のコース」が重要で、それも八丈島にこだわりたくなってしまいます。10日以降の南岸低気圧について、各国の数値予報モデルから様々な結果が出ていますが、「関東に低気圧がかなり接近しているもの」と「低気圧がやや離れて通過するもの」に派閥が分かれています。
低気圧がかなり接近している場合は、やはり南からの暖気がそれなりに入ると考えられ、いわゆる典型的な八丈島の北を通って東京では雨というパターンが連想されます。
いっぽうで低気圧がやや離れて通過する場合は、南からの暖気の影響を受けず純粋に寒気のみとなり、八丈島の南を通ったから雪、というパターンとも考えたくなります。
とにかく各国の数値予報モデルの出力結果がまだ安定して一致していないため、それについて現段階で何を語っても根拠の浅い話しかできません。
ただ一つ言えることは、関東でも標高の高い場所(箱根、御殿場、富士山方面)や内陸(秩父や北関東山沿い)では雪となる確率は高く、週間予報でも「雪か雨」となっています。降水量にもよりますが積雪の可能性もありますので、冬タイヤや融雪剤の備えを確認しておいたほうが良いかもしれません。