コラム:価格競争力で勝る中国EV、守勢強いられる欧州勢
Reuters
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今BEVが売れているのは、中国、欧州、米国です。
どこもGDPで言えば上位のところなので、高級BEVも、そこそこ売れます。
しかし、それらの市場は、だんだんと飽和状態になり、BEVが売れなくなります。そうなると、次の市場は東南アジア、インド、アフリカといった新しい市場になり、経済状況が一気に変わります。
すでに東南アジアでは「コストで言えば、中国製のBEVしかない」という認識が生まれつつあります。欧州製のBEVを買える購買力はないのです。
そう考えると「自分たちに有利な土俵として脱炭素=BEV」という戦略を推進してきた欧州勢ですが、最終的には「自分たちで開拓した市場を中国に獲られる」ということになります。
そうでなくても、「バッテリー」など、中国製の高価な部品が全体の原価に大きな割合を占めるBEVなので、欧州および欧州自動車企業は忸怩たる思いでしょう。
そのため、これまでの「脱炭素=BEV」という戦略を、手のひらを返すように、違うことを言い出すのは時間の問題です。最近、PHEVも出してきていますよね。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません