[ベルリン 3日 ロイター] - S&Pグローバルが3日発表した1月の独サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.7と前月の49.2から上昇し、好不況の分かれ目となる50を7カ月ぶりに上回った。速報値の50.4から小幅に上方修正された。

S&Pグローバルの経済アソシエートディレクター、フィル・スミス氏は、「1月のサービス業PMIの小幅上昇は、ドイツ経済がより安定した足取りで年を越し、テクニカルリセッションの可能性が低下したことを示している」と指摘。ただ、物価高と金融引き締めの影響で需要は依然として圧迫されているとした。

1月の新規受注は減少し、昨年6月からの落ち込みが続いたが、減少幅は12月以降顕著に鈍化した。

雇用に関しては、1月はドイツのサービス業全体で雇用創出率がやや加速し、昨年7月以来の高水準となった。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは、12月の49.0から49.9に上昇した。