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遠い昔の中学時代、アルゼンチンは高い所得を得ている憧れの先進国だと先生に教わりました。事実、その通りだったのです。ところがその後、政府が放漫財政を繰り返し、私が銀行に入って国際企画部門で働き始めた1980年代の初め、今と同じ高インフレに悩んだ米国が金利を急激に引き上げた結果、アルゼンチンも他の中南米諸国と同じくデフォルト状態に陥り、国を混乱させました。リスケだ、ヘアカット(債権放棄)だと大騒ぎした日々が鮮明に蘇ります。
一旦経済が混乱すると立て直しは容易でなく、混乱に次ぐ混乱とインフレで今は昔の豊かさの面影さえもありません。無茶な政策で歪が高じると破綻はある日突然やって来る。その悲劇の結果が今なお続いているようですね・・・(・・;
その後、しばらくしたらデノミではないでしょうか。デノミはその実、インフレを加速させます。歴史は繰り返されます。
昔昔、事業展開展開先をアルゼンチンかX国かで迷ってる企業がありました。

私はアルゼンチンの長期的な経済政策の変遷ふまえてX国の方を提案しました。

アルゼンチンの場合、補助金寄っかかり気味の国民性で、ポピュリズムがはびこりやすい国なので、一時的に経済・財政改革やったとしても長くは続かないんじゃないかと心配だったのです。

そんでもってバラマキ政権になるといつもの「財政赤字、慢性的インフレ、通貨の継続的な切り下げ、外貨準備の枯渇に伴う外貨送金規制など」のパターンが出てくるので、商材をアルゼンチンに輸出してその利益を本国に還元するビジネスモデルだと大変なことになりそーと言いました。

つまり、現地で利益出たとしても本国(日本ではない国でした)に自由に送金できないか、送金できても目減りする(通貨安ゆえドルベースで見た場合)するシナリオも大いにありだよーということです。

結局、その企業は市場が大きいからということでアルゼンチンを選びました。

アルゼンチンではその後、まともな政策を打ち出す政権も出てきましたが、改革の痛みに国民が耐え切れませんでした。

アルベルト・フェルナンデス政権も、キルチネル夫婦よりはマシでしたが、やっぱりダメでした。

あの企業はどうなったのか・・・
20年くらい前からデフォルトを繰り返すなど、国内経済が壊滅的なアルゼンチン。

とどまることなき経済悪化ですが、サッカーは強いですね。
インフレに見舞われているアルゼンチンで新たに2000ペソ紙幣が発行されるとのこと。
「最高額面がこれまでの2倍になるが、公式市場での価値は11ドル、非公式市場では5ドルにとどまるという。」
インフレが進み、通貨の切り下げが行われており高額紙幣が必要な状況となっているようです。