【1兆円超】史上最大の宇宙望遠鏡が解き明かす謎
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今回の「ディープな科学」のテーマは、昨年、ついに観測が始まったジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡です。編集を担当しました。取材にも同席したのですが、田村先生が何度か「夢」という言葉を使っていたのが印象的でした。この夢の望遠鏡で、どれだけたくさんの宇宙の謎が解き明かされるのか、そして新たな謎が生まれるのか——。考えるとワクワクします。
宇宙空間に漂う「浮遊惑星」も興味をそそられる天体です。なんと地上の望遠鏡を使っても100個単位で見つけられるようになってきているそうで驚いたのですが、その大気を調べられる可能性があるのはウェッブ望遠鏡だけとのこと。関連の成果が出てきたらぜひ取材したいと思っています。取材・執筆した松下です。
1兆円超の予算をかけて建造された最新鋭の宇宙望遠鏡ジェームズ・ウェッブ(JWST)。個人的に期待しているのは記事中でも言及している、太陽系外の惑星で「生命の痕跡」を見つけること。ここで言う生命の痕跡とは、酸素やオゾン、メタンなどの生命活動に伴って生じる分子のことです。
SFの話のように感じる方も多いかもしれませんが、多くの研究者は「地球だけが特別なはずはない」と考えているようです。太陽系外の惑星はすでに5000個以上見つかっていますから、その中には生命がいる惑星もあるかも…。
すでにJWSTの成果は続々と出てきています。今後の観測が楽しみです!130億光年というとてつもなく遠い昔の光を、地上の我々はロマンチックに眺めています。
逆に、それらの星から地球を眺めていると想像するとどうでしょう。今の地球の輝きが遠い未来にそれらの星に届きます。ひょっとすると、我々個人が放つ光も届いているのかもしれません。
「お天道様が見ているから、悪いことをしちゃだめだよ」という先人の教えは、実はこういうことなのかもしれませんね。