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田辺三菱製薬、コロナワクチン撤退 カナダで承認も商用化を断念

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    専修大学 商学部教授

    Virus Like Particle(VLP=ウイルス様粒子)を新型コロナワクチンに応用してできたと紹介されていたワクチンです。VLPはウイルスと同様の外部構造を持ちますが、内部構造に遺伝子部分が含まれていません。植物を宿主にカプシドと呼ばれる外殻蛋白質などの遺伝子を導入してVLPを作製します。そのために体内でウイルス自体の細胞増殖は原理的にはあり得ず、安全性に優れる可能性があるというのが他のワクチンとの差別化ポイントでした。VLPワクチン自体はすでに商業発売されており、代表的なVLPワクチンとして米メルク社の子宮頸癌予防ワクチン「ガーダシル」、英グラクソ・スミスクラインの子宮頸癌予防ワクチン「サーバリックス」などがあります。

    VLPワクチンは遺伝子類による情報伝達を作用機序とするmRNAワクチンなどとは違うメカニズムでヒトでの免疫を作ります。VLPが体内に入ると、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞が「ウイルスと勘違いして」貪食します。またウイルス感染と同様に活性化されると細胞膜の破壊、炎症の開始など感染に対する防御の働きをするタンパク質成分で構成される補体が活性化されます。貪食細胞や補体による免疫は、生まれつき備わっている働きで、病原体がどんな相手でも相手を選ばず攻撃することから「自然免疫」と呼ばれています。自身が有する免疫を高めるという方向性のワクチンですが、効果は「遺伝子類による情報伝達」がない分だけ弱かったかもしれません。

    植物を宿主にするため、植物の栽培技術に影響を受けます。それが大量生産でかなわなかったというのが、主な撤退理由でしょう。また現在主流になっているワクチンはオミクロン株をベースにして開発されており、このワクチンもすでに周回以上遅れています。加えてパンデミックが落ち着くとワクチン需要が激減することから、現時点で大規模に商品化した場合は、経営上のリスクを負うことが想定されていました。

    医薬品は第一選択薬として選択されると集中して使用され、その後のさらにデータが蓄積されます。このような医薬品はさらに選択される傾向が高まります。逆に選択順位が下がった医薬品の事業継続は極めて厳しくなるため、今回のような開発途中の撤退は製薬企業ではよくあります。技術は蓄積されますので、何らかの機会で生かされるチャンスがくることが期待されるでしょう。


  • 専修大学・経済学部(国際経済) 専任教員

    インフルエンザのワクチンが今でも使われる背景には、今冬は…という流行株と、その予測に対応するものをその時期に打っておかないと、という部分があります。
    新型コロナワクチンに関しては、そういう形にならないと判断したのかも知れません。私はなると思いますがね…。


  • 薬剤師(貿易関係→製造業。筋トレ愛好家) Pharmacist

    インフルエンザは従来の卵か、mRNAなどの新規のものか。
    バイオ関係は難しいね。


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