2023/2/3

【木下勝寿】凡人は「ピッパの法則」で一流に変わる

NewsPicks編集部
「なぜあの人は、仕事が早いのだろう?」「どうして自分は、なかなか成果を上げられないのだろう?」──。
ビジネスパーソンであれば誰しも、他人と自分を比較して、苦しい期間を経験したことがあるはずだ。
もしもあなたがその当事者であり、現在も苦しい期間を生きているのであれば、ぜひ本記事を最後まで読んでほしい。
これから語られるのは、メディアの注目を一身に集める話題の経営者・木下勝寿が見つけ出した、「早く、大きな成果を上げる」ための法則だ。
借入なしで売上高100億円、業界平均12倍の利益率29%を実現した辣腕は、いったいどのように日々の仕事に向き合っているのか。
話題の新著『時間最短化、成果最大化の法則』(ダイヤモンド社)につづられた45の法則をベースに、凡人が一流に見違える「思考アルゴリズムの鍛え方」を聞いた。
INDEX
  • スキル差は3倍、思考差は50倍
  • 人生はレバレッジで考える
  • 息の長い子役には、共通点がある
  • ピッと思い付いたら、パッとやる

スキル差は3倍、思考差は50倍

──本書に掲載されている45の法則は、どのような経緯でまとめられたのでしょうか。
木下 弊社で実践している仕事術や、借入なしで売上高100億円に到達した事業づくりについてツイートしていたところ、それらが反響を呼び、「木下さんの思考回路が知りたい」と言っていただけるようになりました。
そこで、私は普段どのようなことを考えているのか、改めて棚卸しをしてみたのです。すると、意外と「スキルよりも思考アルゴリズム(考え方のクセ)のほうが重要だな」ということに気づきました。社員に対しても普段から「スキル」だけではなく「思考アルゴリズム」について口酸っぱく言っています。
(写真:iStock / Ivan Bajic)
一方、環境が起因して、こうした教えを手に入れられないビジネスパーソンの方々も少なくありません。また、すでに社内に共有するためのメモとして残っていたこともあり、「せっかくの機会だからシェアしてしまおう」と考えました。
──仕事で成果を出すうえで重要な考え方が、びっしりと書かれていました。
この本を通じて伝えたかったのは、「スキルよりも思考のほうがよっぽど重要だ」ということです。