[アンカラ 1日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は1日、北欧2カ国の北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡り、フィンランドについては肯定的な見方を示す一方、スウェーデンの加盟は支持しないと述べた。

エルドアン大統領は議会で「トルコの立場はフィンランドに対しては肯定的だが、スウェーデンには肯定的ではない」とし、「スウェーデンは努力する必要はない。コーランを燃やすことを認める限り、NATO加盟は支持しない」と述べた。

エルドアン氏は先月、スウェーデンの首都ストックホルムで行われた抗議デモでイスラム教の聖典コーランが燃やされたことを受け、スウェーデンはNATO加盟を巡りトルコの支持を期待すべきではないと語っていた。

スウェーデンとフィンランドは昨年、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、NATOに加盟を申請。NATO加盟30カ国のうち、トルコとハンガリーが両国の加盟を承認していない。