[サンパウロ 31日 ロイター] - ベルリンに拠点を置く反汚職団体「トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)」が31日発表した2022年の「腐敗認識指数」ランキングで、グアテマラ、ニカラグア、キューバがそれぞれ過去最低の順位に転落した。公共機関による組織犯罪、政治・経済エリートによる人選、人権侵害の増加が背景という。

TIのデリラ・フェレイラ・ルビオ会長は「弱い政府は犯罪網や社会的葛藤、暴力を食い止めることができず、一部では治安対策に名を借りた権力集中により脅威が増大する事態が見られる」と述べた。

TIは同指数を毎年発表。世界の国・地域を対象に、財界幹部らによる腐敗レベルの認識度を0(「極めて腐敗している」)から100(「極めて清潔」)で数値化し、ランキングしている。

米州の平均は43。中南米では犯罪組織が公共機関に食い込んでいるベネズエラとニカラグアの清潔度が最も低かった。