[モスクワ 30日 ロイター] - ロシアによるウラル原油の海上輸出が1月に大きく増加し、その大部分がアジア向けであることが、トレーダーやリフィニティブ・アイコンのデータで分かった。

データによると、1月には少なくとも510万トンのウラル原油がロシア西部のプリモルスク港、ウスチルガ港、ノボロシースク港からアジアに出荷されている。

さらに190万トンのウラル原油についてはまだ最終目的地が不明だが、トレーダーは大半がインドか中国に向かうと予想している。

このため、ロイターの算出によると1月のアジア向けウラル原油の出荷は昨年12月から約200万トン増加し、約700万トンに達する可能性がある。

ロシア産原油の海上輸出は全体として増加傾向にある。プリモルスク港とウスチルガ港からの1月の原油出荷は前月比50%増加して700万トンを上回り、4年ぶり高水準となる見通しだ。