日立オートメーションとKyoto Roboticsを合併、日立がロボティクスSI事業を強化
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Kyoto Roboticsは、もともとは3Dビジョンに強みを三次元メディアという立命館大学発ベンチャーでした。その後、ロボット分野への本格進出を行い、INCJ等からの出資(2016年)、Kyoto Roboticsへの社名変更(2018年)、そして2021年4月に日立との資本業務提携が発表されていました。
また日立は「Lumada」という概念を中心に「プロダクトを売り」から「ソリューションやサービス」といったデジタル化を強力に進めており、2021年3月には米国のデジタルエンジニアリング(DX支援)のGlobalLogicの買収(約96億ドル)を発表していました。今回の合併は、こうした全社戦略の中で不足している部分を補い、サービスを拡大するためということです。
日本の製造業企業がスタートアップをM&Aしたという事例では、2018年にロボットベンチャーのライフロボティクスをファナックが買収して話題になりました。ただその3ヶ月後に信頼性の問題から生産の中止が発表されスタートアップ買収へのネガティブなイメージが広がってしまいました。
個人としては日本の製造業企業がスタートアップを取り込みながら成長を加速していってほしいと思っており、今回は成功事例に繋がってほしいなと思います。