【読書】岡本太郎が語る「創造」の本質
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今回の10分読書は、岡本太郎氏の「芸術」についてです。
以前、京都市京セラ美術館の「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展に行きました。
→https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20220917-20230212
私は画を眺めて、どんなことを考えて描いたのだろう、どんな意味が込められているのだろうと考えながら見るのが好きなのですが、「自分も描いてみよう」と思うことはありませんでした。
しかし、岡本太郎氏はすべての人に描くように勧めています。
何も見ずに、真似ずに、自分のうちにあるものを外に出すことは、社会に揉まれて創造をすることを控えてしまった私達にとって、必要なことであるのかなと思いました。
ぜひこの書籍を機に、芸術を高尚なものに思わず、美術館に行ったり、絵を描いたり、ワンアクション起こしていただけると幸いです。芸術とはルールや定義はなくても良いのではと思います。生み出す人のその瞬間の感性で創り、その作品を見た人の感性でどう感じるかはその人次第。
作者が意図していた感性と見る方が感じることは違うことこそ、芸術の素晴らしさですし、限界のない創造性と可能性を感じる世界は、凄いなと思います。
どれだけ価値があると言われる芸術作品でも何も感じない場合もありますし、その逆もあります。作品から感じ取るパワー、エネルギーや感情が湧き出る瞬間は、芸術の醍醐味ですね。「本当の謙虚さとは、おのれ自身に対して残酷に批判的であるということだ。」という境地にはなかなか到達しそうにありません。ここまで自分を追い詰めなくても、創造の楽しみを味わうだけで十分。創造によって、自分の内面を見つめ直すことができます。