[ベルリン 27日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は27日、同国へ侵攻するロシア選手らの2024年パリ五輪への参加が認められないよう国際的な運動を開始すると述べた。

国際オリンピック委員会(IOC)は25日に、アジア・オリンピック評議会(OCA)からアジア開催の国際大会にロシアとベラルーシ選手が出場できるようにする提案を受けていたと明かし、「OCAからの提案を歓迎し、高く評価する」と述べていた。

これを受けてウクライナのフトツァイト青年スポーツ相は、ロシアとベラルーシの選手がパリ五輪に参加すれば、大会のボイコットも辞さない構えを見せた。

ゼレンスキー大統領はビデオ演説で「今日、私たちは国際的な五輪組織の運営から偽善を一掃し、テロ国家の代表を世界のスポーツに引き入れようとする試みを阻止するため、正々堂々と戦うためのマラソン(長期的活動)を開始する。ロシア選手の中立旗が血で汚されることは明らかだ。五輪の原則と戦争は基本的に相反するものだ」と述べた。

ゼレンスキー氏はツイッターで、激しい戦火にさらされるウクライナ東部バフムトにIOCのトーマス・バッハ会長を招待すると投稿。「中立というものが存在しないことを自らの目で見ることができるだろう」と述べた。