(1段落目のドル建ての金額を「96億6000万ドル」から「966万ドル」に訂正します)

[ソウル 27日 ロイター] - 韓国金融委員会(FSC)は、米電子取引大手シタデル・セキュリティーズがアルゴリズム取引の一種である超高速取引(HFT)で国内株式市場を混乱させたとして、118億8000万ウォン(966万ドル)の罰金を科した。

FSCが企業名を特定せず、株価をゆがめる行為があったと発表。シタデルはFSCの決定待ちだったと確認した。

FSCの発表によると、シタデルは2017年10月から18年5月までの間、1日平均1422銘柄で不正な取引を行い、取引額は5000億ウォン超に上ったという。

韓国の株式市場でHFTに罰金が科されるのは初めて。同市場は個人投資家の割合が高く、アルゴリズム取引業者の競争がほとんどない。

シタデルは「われわれが取引する国・地域で適用される全ての法律、規制、および規則の順守に真剣に取り組んでいる」と文書で強調。韓国法と国際規範の両方に準拠する取引を行っていたと認識しているとし、5年以上前の取引に関するFSCの決定は納得できないとして異議を申し立てる意向を示した。