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古来、中国で権力に仕えてきた者たちの末路です。
漢の劉邦、明の朱元璋、毛沢東、といった権力者たちに仕えた者たちの大多数は、用済みになった後は、粛清されています。
それが、安定した王朝の基礎を築くための必須の処置とさえ考えられてきました。
建国の功臣でさえ粛清されるのですから、商人などは用済みになれば何のためらいもなく処分されます。
漢の張良のように、先を読める賢人は、目立たず、身を引き、隠棲して害が及ぶのを避けようとしました。
諸葛亮孔明のように、そもそも出仕するのを避けようとするのが、賢人たるものの選択であったとさえいえます。
何百億円も儲けさせてもらった政商たちは、文句をいうのも無駄な事なので、できるだけ身ぎれいにして、数億円だけ持って、目立たず中国から遠く離れて生きていくのがいいでしょう。
外国企業などは、中国人でさえないのですから、当然、用済みになれば煮られます。「パイプ」があるとか、貸しがあるとか、昔はそういうリップサービスをしてもらっていたかもしれませんが、用済みになればそんなものは一顧だにされません。
ジャック・マーが東京にいるためには
①本人の意思
②当局の許可
の両方が必要だと思う。そして②の方が重要だが、そこへの言及がない…加えて、最近は下記の記事があった。
そういう意味では、手打ちを色々して、もうちょっと自由度が高い「国外逃亡」で合意できた、としか捉えようがない。
「旅人」になったジャック・マー、タイに続き香港を訪問
https://newspicks.com/news/8029765
なお、一般論としてだが、有名になることのリスクはある一方で、逆に牽制力となることもある。それで知られることによって、何かがあれば疑われる状態を作ることで、何かを起こさないようにする。
知りすぎてしまったり、関わりすぎてしまったら、そういう経路を選ばざるを得ないというのもあるのではないかと思った。
「「人怕出名猪怕肥」――人は有名になることを恐れ、豚は太ることを恐れる(日本語の出る杭は打たれる)。有名であり、なおかつ肥えている(富裕である)人が、悲惨な目に遭うのは当然です。
それなのにジャック・マーは、人目に触れる場所に出続けた。彼の振る舞いは、中国のタブーを犯してしまっていたのです。」
中国の経済力が成長していた背景がこういった政府の強制的なバックアップのおかげであったならば、この著書をきっかけにもっと調査され、事実を明るみにするべきだと思います
中国マーケットを目指す企業にとっては、きわめて重要な指摘。前職LINE時代に中国進出の恐ろしさを目の当たりにしました。インターネット事業だとグレートファイヤーウオールなるものが存在し、外資ネット企業の中国進出のハードルは高いです。
https://www.businessinsider.jp/post-204062
中国企業は「ゲームのルール」をよく知っているんでしょうね。