円安で進む外国人労働者の“日本離れ” 賃金だけでは「アジアに負ける」 労働力確保へ危機
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中小企業診断士としてこのようなことを口にするのはいかがかと言われそうですが、このような状態が続くと、労働力を確保できないことによる企業淘汰やむなしという意見も説得力を持ちます。
それもこれも、日本社会が高度経済成長のOSを脱却できず、リスクをとって外部環境の変化に合わせて自らが変わることができなかった結果です。変化を拒み、先人が残した資産をいたずらに食い潰したということです。
ただ、どうすればリスクを取って行動できるのかを日本人が学ぶ機会は、控えめに言っても皆無だったという現実もあります(少なくとも学校でそのようなことを教わった人は、数Ⅲや数BCで確率統計を本格的に学んだことがある人ぐらい)。
今が日本がこの先先進国として居続けられるようになる最後のチャンスです。一人一人が自分の強みを武器に価値を生み出せる社会を創り出す。そしてリスクと適切に向き合い、リスクに油断しすぎず恐れすぎないリテラシーを少しでも高めていくお手伝いをすることを、人生の後半に入った一リスクコンサルタントの使命にしたいと思います。
注目のコメント
これは仕事上、色々な方とお話しする中で結構出始めている話です。ニセコが満室運営を諦めたというニュースがありましたが、あれも労働力不足に起因するお話でした。外国人就業者に依存している業態は飲食・宿泊であり、いわゆるインバウンドの受け皿として期待される産業です。円安で旅行収支を期待しつつ、円安でその基盤が失われつつある、という皮肉な状況です。
数ある国々の中でわざわざ日本を選んで働くメリットは、何でしょうか?
日本の技術が進んでいる分野で高賃金で勤務するならまだしも、コンビニや飲食店で低賃金労働する意味はもはやありません。暮らしにくく、入管に意地悪され、そしてどこまで行っても「外国人」扱い。
更に、非漢字文化圏の方にとって日本語は、大変修得しにくい言語です。ひらがな・カタカナに加えて、数万字もの漢字を憶えなければならない。このハードルは大変高い。いわゆる「コスパが悪い」というものです。
やがて来たる労働力不足への危機感を覚えているのなら、まずは今いてくれる外国人労働者に感謝して、待遇を高めるところから始めましょう。そうすれば母国の知人に来日を勧めてくれるかもしれません。「隗より始めよ」です。