大林組、ドローンによる建設現場自動巡回を行う「Skydio Dock and Remote Ops.」の検証実施
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遂にオートメーションインスペクションが始動ですね。
橋梁点検や農薬散布などのユースケースで先行するドローン活用ですが、常に見える範囲にパイロットがいて利用するものが全てでした。
次の技術的な進化であるパイロットレスのドローンの自動運用というシステムは、未だフィットし定常的に活用されるケースは出ておらず、建設分野がその重要な一つの領域であるのかもしれません。
ここ数年建設分野では、感染症の拡大による社会情勢の変化に伴い、現場業務の「非接触・リモート化」への要請が強まる中、現場作業時間の短縮、遠隔化が課題となり、非接触での現場情報共有の実現、現場竣工時の調査の省力化を目的とし、ドローンが着目されてきました。
https://www.jiw.co.jp/case/498/
また大林組においても、「非接触・リモート化」の取組として、現場情報の共有の一環として、工事における作業工程ごとの状況写真や経過写真など、工事の記録や進捗確認をドローンで省力化する取り組みが行われてきました。
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20211217_2.html
その進化版として発表されたこのドローンボックスシステムは、離発着から充電、クラウドへのアップロードとすべてが自動化されています。これからも広大な土地に様々な資機材が展開され、管理する必要のある建設現場ではどんどん活用が進んでくるかもしれません。期待したいですね。弊社の国内事業開始当初からお世話になっているNTTコミュニケーションズ様主導の下、先月一般リリースした「Skydio Dock」&「Skydio Remote Ops」を用い国内建設最大手の一つ大林組様との実証を実施頂きました。
弊社の機体(ソフトウェア)は、一般的な無人航空機制御技術に用いられているGNSSやIMU(機体姿勢制御のための)センサーに頼らず、機体に取り付けられた複数のカメラから360°情報をリアルタイムで取得し、可視情報から生成した3次元マップから自己位置を推定・制御するVisual SLAMという技術によって、このような非GPS環境や建設・様々なインフラ施設等の磁気による影響を及ぼしうる環境においても安定的な飛行・データ取得が可能です。(障害物も自律的に回避。)
また、機体とDockはインターネット/クラウド環境に接続されていることから、インターネット接続範囲においては自由な範囲で運用が可能となっています。・ドローンの屋内使用は、技術的に非GPS環境下でもカメラ画像から自分の位置を認識するVPS(Visual Positioning System)により位置認識ができるようになったことが大きそう。
〇skydio Dock ←VPSの概要はこちらで紹介
https://www.skydio.com/skydio-dock
・自動巡回については、他にもDIJやPERCEPTOも同様にドック発進タイプのドローンを提供していて、インフラ、プラント、発電所といった遠隔地の遠隔監視で使用されています。
〇DJI Dock
https://www.dji.com/jp/dock
〇PERCEPTO AIR MAX
https://percepto.co/drone-in-a-box/
〇プレスリリース
https://newspicks.com/news/8045993?ref=user_492304&status=reload
追記
東洋建設でも同様に実証試験を行っているようです。
技術的な解説や実際の動きなどはこちらの方が詳しく説明されています。
〇センシンロボティクス、建設現場の進捗管理効率化に「Skydio Dock」を活用した検証実施
https://newspicks.com/news/8047177?ref=user_492304