新型コロナ5類移行 マスクは屋内外とも「個人の判断に委ねる」
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
日本では、これまでも法律的にマスク着用を義務付けたことも、罰則規定もなく、個人の判断に任されてきました。
一方で、ユニバーサルマスキングの有効性は、最近報告が増えています。
▷Abaluck J, Kwong LH, Styczynski A, Haque A, Kabir MA, Bates-Jefferys E, et al. Impact of community masking on COVID-19: A cluster-randomized trial in Bangladesh. Science 2022; 375:eabi9069.
▷Cowger TL, Murray EJ, Clarke J, et al. Lifting Universal Masking in Schools — Covid-19 Incidence among Students and Staff. New England Journal of Medicine. 2022.
5類への移行の話題と、マスク着用に関しては関連してはいないのではないでしょうか?
マスクをすることが経済にどのように悪い影響を及ぼすのでしょう?
むしろ5類へ移行し、医療機関への指示ができなくなってきて、新しい感染性の強い株へと変わってくることが予想されるなかで、感染予防策を政府が主導せずに人任せにすることが良いとは私には思えません。
※5類へ移行する状況とマスクに関して、音声ラジオVoicyで簡単に解説してみました。
https://voicy.jp/channel/2107/459395分類変更をするだけであれば、改正法案の内容自体はそれほど複雑ではありません(感染症法6条7項3号の「新型コロナ」を、同条6項に移すか、省令で規定する)ので、国会での審議時間が取れれば、それほど時間は要しません。
むしろ、実務上、自治体や医療機関はじめ、様々な現場での準備のための期間が必要となります。とはいえ、政治的に、4月の統一地方選と5月のG7広島サミットも考慮した結果と思われます。
以下については、段階的に(数か月~1年程度)、縮小・廃止になる方向です。
・入院・外来の医療保険適用後の自己負担分の公費負担
・ワクチンの全額公費負担
・診療報酬の上乗せや病床確保のための財政措置
現在、発熱外来を設けているのは、都道府県によって、医療機関の20-60%に限られていますが、受入体制の整備に時間を要しますし、引き続き受入れに消極的なところもあると思いますので、5月から一斉にすべての医療機関で外来対応可能とはならないと思います。
マスク着用推奨は、感染症法上の分類とは直接的にはリンクしませんが、やはり、「危険度の変更に応じての、法律と体制の変更」に時期を合わせることが妥当という判断ということになります。