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下記が決算発表資料。
https://bit.ly/3WTv2KB
市場予想を上回ったとのことだが、個人的にはそんなに良い決算に見えない。
・台数はすでに発表済みのなかで、スライド4を見ると売上増のなかで自動車の粗利率は低下している。インフレによる原価・人件費増加や値下げによって、限界利益の低下(=構造的な経済性の悪化。もちろん前の粗利率の3割超や今の25.9%も、自動車業界の粗利率は20%弱くらいなので、絶対水準やここまで来たことはすごいのだが)
・スライド7を見ると、Q3・Q4の生産・販売のギャップで累積で5.5万台くらいの生産済み在庫がありそう。輸送中とかだと思うが、これは総販売台数の1割超。そしてスライド29を見ると棚卸資産がここ半年で約50億ドル増加。今四半期の売上が200億ドルでその1割、そして原価率考えると15億ドルくらいか。それ以外が生産途中の仕掛品で、生産量増えれば増えるのだが、結構悪化している印象
・結果としてスライド30を見ると、営業CFの伸びは運転資本の増加で利益とは違い伸びていない
・とはいえスライド33の特にFree cash flow TTMを見ると、長期構造としては投資サイクルが回っていて、改善している(4QでのTTMは悪化しているが)。長期トレンドとしてここの拡大・改善にもどるか、新モデルや工場投資などをしていけば、それとのバランスが成長率に反映されるかがキー。
一応、15,000円払って予約したんだけど。
とはいえ、実際に販売開始されて果たして買えるかどうかは別問題だけどw
今までは自然に伸びてきましたが、今は値引きをして強引に販売台数を上げようとしています。
利益率を下げてでも売り上げを求めるのは、打てる手が少なくなったからでしょう。
何もしなくても注文が生産に追いつかないくらいあった時代が懐かしいです。
例えばこの間Mirai乗りましたが、持ち主の運転手さんはかなりハッピーでした。水素ステーションの増加には時間かかるでしょうが、6年分の水素クレジット貰っただけで無く購入時のベネフィットも大きかったので買わない理由がないという感じの様です
実際に競合も含めて乗ってみると、インフォティメントは中国系各社、乗り味乗り心地はVWグループ(例:タイカン)などに競り負ける可能性が出てきているのかなと。
過去に見てきたような驚きを、また提示できるか?ですね。
2月まで販売台数は伸びますが、値引き額が大きいので、収益は下がります。
テスラの潜在的な購買者を、米国、中国、欧州という主要市場で概ね刈り取った感があるので、これからは販売台数は伸び悩みます。
次のプラットフォームで、台数ではなく、1台あたりの収益を改善して、成長を維持するのがテスラの基本戦略でしょう。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
こちらリリースです。
【Tesla Vehicle Production & Deliveries and Date for Financial Results & Webcast for Fourth Quarter 2022】
https://ir.tesla.com/press-release/tesla-vehicle-production-deliveries-and-date-financial-results-webcast-fourth-quarter