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現在5類のインフルエンザの場合、一般の方への予防接種は有料(自由診療)です。新型コロナを5類の扱いとした場合、本来、有料に変更になってもおかしくありません。

現在は新型コロナワクチンの調達価格は、政府が全国民に対して国費接種をすることを前提として、安く迅速に供給されるように製薬企業と交渉した結果です。現在政府はボリューム・ディスカウント価格でワクチンを調達できていますが、その前提が外れた場合は、日本での前例から判断して保険適用になりそうもない医薬品、すなわち薬価という公定価格をもたないワクチンの価格は、製薬企業の希望価格に変更されます。

おおむね小規模な医療機関に政府のような価格交渉力はありません。製薬企業が各国政府に表明している希望価格から推測して、現在1接種2500円程度の薬剤費は数倍の価格になると思われます。この状態で、自由診療の接種に関わる技術料がのせられた場合、1接種1~2万円程度の自己負担になるでしょう。

そうなるとワクチン接種率が低下し、感染の拡大や重症化を抑制することが難しくなることから、現在のワクチン接種の枠組みを経済的な観点からも維持したいと政府が考えても不思議ではありません。

また、新型コロナはインフルエンザと比較して圧倒的に感染力が強いため、国民のワクチン接種の必要性は、インフルエンザの場合よりも重要だと考えているはずです。そのような背景から、無料の維持が検討されていると思います。

5類に変更された場合に予想される変更点については、以下の記事に対するコメントに記載しています。
「『5類感染症』になるとどう変わる?新型コロナの分類を変更する方向で検討」(ハフポスト日本版 2023年1月21日)
https://newspicks.com/news/8024004?ref=user_1310166
米国でもFDAが年1回接種を提案したところ。新型コロナに季節性はないとはいえ、分かりやすさ、アクセスしやすさも重要ですので、妥当な案と思います。

>将来的には感染リスクの高い高齢者らに限定する方向

というところが気になります。インフルエンザワクチンも子どもは任意接種(自治体により補助があるところも)で自己負担で接種しないといけないため、接種率はさほど高くなく、インフルエンザが流行すると必ずインフルエンザ脳症で亡くなる子がいます。新型コロナワクチンも、有料となると今よりもさらに接種率は下がるでしょう。
無料なら接種するという方は多いはず、経済的ハードルは下げてあげてほしいと思います。
コロナの予防接種に求められる主な効果である重症化予防効果は比較的長期に持続すると分かっていること、より短期的で数ヶ月の上乗せが期待できる感染予防効果については主に冬場に求められる可能性が最も高いこと、そして何より「ワクチン疲れ」を防ぎ人々の共有認識を作るためには予防接種スケジュールの単純化が求められることなどを背景として、米国FDAからも年1回の予防接種が提案されたばかりです。科学的根拠に欠くものの、方向性としてはこのような形に集約されていく可能性が高いと思います。おそらく推奨されるタイミングとしては秋でしょう。
新型コロナウイルスのワクチン接種を令和5年度から原則年1回とする案が政府内に浮上していることが24日、分かったとのこと。

今後の決定によりワクチン接種のあり方が官民問わずどう変化するか気になります。