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たった一国でアルゼンチンのリスクをカバーできたら苦労しない。実際にやろうとしても4年の任期中には実現しないんでなんでも言える。
為替相場に動きなしなのを見てもプロ筋は同じ意見かと。

ただニュースに出るとなんかやってる感出るし、こういうのに踊らされる国民も多いんだろうなあと思います。
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(追記 これハダッジ蔵相とガリポロ次官二人の以前からの持論です)
第一印象として今回の話は、「中銀の独立性維持をぶち壊したいルーラと与党の極左グループ、それと高インフレに悩むアルゼンチンのニーズがたまたま一時的に合っている」ということですかね。あんまり真面目にとらえてません。

1990年代後半から共通通貨構想はあったんです。1995年に関税同盟として動き出したメルコスール。当時はブラジルがインフレ抑制のために通貨レートをほぼドルと固定し(厳密には少しずつ切り下げる管理フロート制)、アルゼンチンは兌換制(1ドル=1ペソで固定)を敷いていたこと、両国が開放的な貿易・投資制度を進展させていたことなどで、共通通貨導入も少しは現実味がありました。

しかしその後、ルーブルショックを機に固定(的)相場を採用していたブラジルが投機にさらされ、やむなく変動相場制導入(過剰に自国通貨高となってしまう管理フロート制の構造的欠落も背景)により、競争力が大きく変化し、アルゼンチンは苦境に陥ります。自動車貿易のバランスも大きく変化しました。

ちなみに当時、南米ではエクアドルなどのドル化採用国がぼちぼち出てきており、アルゼンチンもドル化について当時のメネム大統領が主張したこともありましたが、5,6人の大統領が入れ替わり立ち代わり出てくるという政治混乱を経て、2001年にアルゼンチンはデフォルトを宣言。共通通貨の議論は当然ふっとびました。

その後、「出ては消え」の共通通貨議論。もともと、産業構造も異なるし、2000年以降、国際金融界から孤立したアルゼンチンと、IMFにそれまでの借金を返済できたブラジルとでは経済発展、財政の安定度に大きな違いが生じています。

世界経済で何かショックが起きた場合の耐性も全く異なります。つまり、共通通貨導入の前提となる最適通貨圏の理論にある4条件のうち、外的ショックへの耐性が同じじゃないってことです。

今後、この共通通貨についてはメルコスール内で形式上は協議が重ねられたとしても、動機の背景に左派的イデオロギーがあるのであれば、最終的には「無理でした」ということになるのではと思います。

もし無理くり共通通貨を導入することがあったら、その時は、憲法にも記された中銀の独立性をルーラが奪うということになるわけで、ビジネス目線では最悪の事態となるでしょう。
ブラジルのルーラ大統領が今年1月1日に大統領就任後、初公式訪問国として正に今アルゼンチンへ訪問していますが、その最中に報道された件です。
そもそもブラジルとアルゼンチンをはじめ南米で共通の通貨を採用するという案は以前からありましたが、ブラジル政府が反対でした。それがブラジルとアルゼンチンをはじめ左寄りのリーダーが大統領に就任したことで、改めてこの話題が浮上しているようです。

こちらの報道では提案されている通貨はSur、その名もスペイン語で「南」という意味ですが、Euroという共通通貨が採用までに35年の月日を要していることを考えると、南米共通の通貨はまだまだ先のことかなと思います。

いずれにしても、南米全体のGDPの約半分を占めるブラジルがどのように舵を取っていくか注視していきたいところです。
左派政権の下で、というのが興味深いですね。戦後の南米経済史は、構造学派の影響が強い左派政権による、財政ファイナンスと通貨危機の歴史のためです。

南米で財政拡張を縛る通貨統合を断行する意味はあります。大衆迎合的で恣意的な財政拡張こそ、南米経済の発展を阻み続けてきたためです。しかし、南米の政治が、これを容易に許さないと私は考えています。

日本も今や似たようなものですが。1970年代に南米に投融資していた経験が分かる世代の方々は、着実にお年を召してしまいました。
アルゼンチンからの働きかけとありますが、通貨統合は財政の柔軟性放棄につながり同国にとっては現実的にかなりハードルがあると思います。ただ、南米に通貨共同体ができれば国際政治において南米(の盟主であるブラジル)が一極としてプレゼンスを持つようになることも考えられ、興味深いですね。
ブラジル・アルゼンチン両方で左派政権が確立されたことによって議論が再び開始されたのだと思いますが、今後どちらかの国で政権交代が起こった場合、再度議論が滞りそうです。
勢いのみで通貨統合に踏み切らず、きちんと議論を詰めるべきだと思います。
「悪貨が良貨を駆逐する」
ブラジルレアルが良貨とも思いませんが。