日銀総裁人事 「アベノミクス」修正 安倍派注視 2月に国会提示
コメント
注目のコメント
少なくともこの1年強で今の岸田さんが自民党内の派閥均衡にしか意識がなく、人事下手なのは分かったし経済に明るくないのも分かったから、岸田さん以外の方が日銀総裁は選んで下さい。
派閥力学に日銀総裁を巻き込むと日本経済は大変なことになります。
次の総裁はかなり重要になります。
日銀総裁を妥協の産物で選んだ結果としての白川さんの時代、日本のGDPはその在任期間の一角だけ沈んでいます。もちろんリーマン・ショックに東日本大震災という運のなさも重なりましたが、就任1年目に日銀当座預金へプラス金利という不景気まっしぐらの政策を行ったのも事実です。
黒田さんはこうした政策からの転換を行った面もあります。本来はそのカンフル剤の間に構造改革を進めないと行けないのにしなかった。それは黒田さんではなく当時の安倍政権の問題です。
賃金上昇なき物価上昇4%、そろそろ黒田政策からの本格的な転換を言われる頃ですが、利上げには不景気もおまけでつきます。2021年前半までの頃と今とは世界情勢が様変わりしました。それまでが(物価上昇率という目標は空回りしていた反面)そんなに悪いとは思いませんが(次は大変だろうな、ということはあっても)、2022年には時代にあった政策転換が出来なかったという面はあるかと思います(それが悪いとは私は思いませんが)。
ある意味伝統的な形を取らなかったことでやれることはとにかくやった感の強い黒田時代の様々なお買い物、日銀の倉庫には山のような日本国債を始めとしてこれどうするんだろう…というものがたくさんあります。
次の総裁はこうした中での舵取りをします。
針の糸を通すように物凄く細かい所を狙わないと、どこかが破綻します。
自民党内の派閥力学で選んで良い段階ではありません。
まして変動為替レートでこれだけ資本移動も激しい時代、日銀総裁は首相より経済に与える影響は大きいお仕事です。
かつてUK(英国)には与党の党内対立ばかり配慮した結果、(Brexitという)国に取り返しの付かない致命傷を残して去っていった方がいました。その名をキャメロン元首相と言います。
党内対立のみに配慮した結果、議院内閣制を壊し(今は戻りましたが)、党内対立のみに配慮した結果、抜ける必要のないEUからの離脱という予想外の結果を覆せなくなりました。
そういう惨事に次の日銀総裁人事はならないことを願います。元々アベノミクスは3本の矢と言ってスタートしました。
・金融緩和
・財政出動
・成長戦略
の3本です。
この内金融緩和以外ほとんど何もしなかった結果が今の状態です。
これで経済成長するわけないし、アベノミクスが失敗やったって言っても的外れな批判でしかない。
元々の考えでは、金融緩和でマネーストック増やして、金利を下げて、その安い調達金利の間に財政出動して、お金を市場に回して経済成長させる。
その先に民間が成長のための投資を行うことで更に経済を発展させる予定だったはず。
なのにお金を日銀当座預金に積み上げただけで、市場に回さなかったから目標未達になったのであって、金融緩和の失敗じゃなくて、財政を拡大しなかった政府の怠慢が最大の原因です。
それを日銀のせいにして、黒田さんが通り一辺倒で無能と言うレッテルを貼るのは間違いだと思います。
次期総裁も金融緩和継続する人でないと日本の更なる経済悪化は避けられなくなりますよ。