「週刊朝日」5月末で休刊へ 100年以上の歴史に幕
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週刊誌という市場自体の縮小と、朝日新聞もそうですがコアな読者層は高齢者でしょうから時代の流れなんでしょうね。新聞も雑誌も紙媒体はいずれ全滅するとまでは思いませんが、生き残るのは大変でしょう。特に70代以上の学生運用世代に依存した左派系メディアには非常に厳しい世の中になりつつあります。そうしたメディアの経営層がネットメディアに疎いのも大きな要因です。立憲民主党と同じで、中道に寄ってまともな議論をしようとすると左側の高齢支持者たちに嫌われてしまうので、衰退するのはわかっていても左派系路線を捨てられないというジレンマに陥っているのでしょう。
ついに発表となったのだな、という感覚です。部数の下がり方をみていれば、いつまでも続けられないことは明白でした。世間での存在感も急速に失われていたように思います。
週刊誌は雑誌文化/出版文化の中心を担ってきました。グラビア、連載小説、コラム、スクープ、調査報道……週刊誌にはすべてあります。だから大手出版社では1年目の社員を週刊誌配属とすることが多かったのです(人数がたくさん必要というのもありますが)。
それではこれから雑誌文化/出版文化はどうなるのか。「そんなものに価値はない」という批判もわかるのですが、そう簡単に切り捨てられないのが正直な心情です。プレジデントオンラインはその受け皿のひとつになりたいと思っていますが、非力さも痛感しています。困った問題です。時代の流れとはいえ、やはりショックです。週刊朝日とサンデー毎日が創刊された1世紀前、新聞社のコンテンツが雑誌という発信手段を得て新たな価値を生むことになりました。都市伝説かも知れませんが、最盛期は週刊朝日やサンデー毎日の売上だけで、社員の給料をまかなえたとも聞きました。大学時代は週刊朝日の記事をよく話題にしたものです。母校の京都大学で、1000人規模の赤ヘル学生のデモが起きる一方、アメフトで青ヘルの京大が全国制覇した時の記事「京大 闘う二つのヘルメット」は興奮しながら読んだ記憶があります。
サンデー毎日の初代編集長はあの薄田泣菫です。
時代の流れは早く、そして非情です。ただ、それを悲しむのではなく、新たな道をつくりださないと。奮闘する週刊文春を見習いたいのですが。