[東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの132円前半。あすに注目の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、日中は小動きが続いた。

ドルは昼にかけて、132円前半から半ばへいったん上昇した。オーストラリアで発表された昨年11月の小売売上高が前月比1.4%増と、事前予想の0.6%を大きく上回り、豪ドルが91円前半から半ばへ上昇。円売りが一時、対米ドルにも波及する形となった。

しかし、円売りはその後すぐに失速。午後には132円前半へ反落してもみあいとなった。楽天証券のFXディーリング部、荒地潤氏は「足元のドル/円はニュートラルな状態で、レンジを超えてポジションを傾けるような状況にはない」としている。

米CPIに大きな注目が集まっているのは、ここ数カ月の発表後の反応が非常に大きいためだ。昨年11月分のCPIが発表された12月13日、ドルの値幅は上下3.30円に達し、10月分が出た11月10日は同6.39円に及んだ。

米国の利上げ見通しは不透明感が強い状況が続いているだけに、今回も事前予想から大きな乖離があれば、ドル/円が急変動する可能性は小さくない。短期筋の間では「振れの程度にもよるが、上振れなら136円台、下振れなら130円割れが見えてくる」(FX関係者)と息巻く声が上がっている。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 132.25/27 1.0745/49 142.13/17

午前9時現在 132.09/11 1.0737/41 141.84/88

NY午後5時 132.25/28 1.0734/38 141.95/99