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経済の本質的な成長力を伸ばす供給力を重視する立場は同じでも、自由競争が生む民間の活力を重視し小さな政府を指向する伝統的な共和党の立場と、インフラ、環境、子育て、教育等々政府の介入で供給力を高めようとするイエレン長官、そしてバイデン政権の立場は異なります。大きな政府を指向するバイデン政権の巨額の財政支出がインフレを呼ぶとサマーズ元財務長官等が警鐘を発したおり、雇用は未だ弱くインフレは一時的と主張して巨額の財政支出を擁護したのはイエレン長官でした。その結果、同じくインフレを一時的と見たFEDの対応遅れと相俟って米国は強烈なインフレに陥りました。
バイデン大統領がイエレン長官の留任を望むのは自然な成り行きですが、共和党が予算を握る下院で多数を占めるいま、バイデン政権の財政拡張路線をイエレン議長がどれほど支えられるものなのか。難しい局面ではありますが、米国がインフレを退治して軟着陸して成長軌道に戻ることは我が国にとっても重要です。バイデン政権の財政拡張策の理論的支柱である以上、このまま政権を見捨てて去るわけには行かぬはず。手腕に期待したいところです。
これで、イエレン氏が唱えるモダンサプライサイドエコノミクスに基づいた経済政策は米国で続きそうです。
イエレン氏ならばインフレ率抑制の秘訣もよくわかっているでしょうから安心ではあります
FRBとの連携にも期待ができます