【挑戦】辛くて高額な卵子凍結はもう嫌だ
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本来は、だれもが望むタイミングで妊活できるのが理想ですが、
残念ながら今の日本の状況はそうはなっていませんし、
たとえばアスリートなど、職業柄妊娠時期を遅らせたい方というのもいらっしゃると思います。
そういう場合の１つの選択肢として卵子凍結があり、
その方法がより負担の少ないものとなるのはウエルカムです。
ただ、だからといって、卵子凍結のハードルが下がればだれもが妊娠を先延ばしにしていい、というわけではありませんし、だれもが望むタイミングで妊活できる社会になるように努力することを怠ってよいわけではありません。
妊娠することがゴールではなく、その先に出産や育児がありますし、１人産んだらやはりもう１人ほしいとなるかもしれません。いろんな意味で、先延ばしにしないですむのであれば妊娠はなるべく先延ばしにしないことを産婦人科医としてはおすすめします。男性がコメントしにくいテーマなのですが。。。。
卵子凍結は重要。３５歳を過ぎた女性の妊娠成功率が卵巣の老化により急激に下がるという事実は、女性の社会進出や活躍が進む今において報道することさえ憚られ、定量的な知識としてあまり浸透していないことが問題です。卵子が老化してしまうと試験管で受精させる試みも成功率が激減してお手上げ状態となってしまいますので、若いうちの凍結保存が決定打となります。
いま義務教育での性教育をどうするかが議論になっていますが、卵子凍結などの先端技術や高齢出産についても啓蒙してもいいのかなと思います。
ところで。結婚において男性よりも女性の年齢が問われがちなのは、結局のところ“出産適齢期”があるからですよね。せっかく充実した２０代、３０代を送って素敵な女性になっても、出産適齢期を超えたという理由で結婚しにくくなるのは理不尽だなと。卵子凍結が普及すれば、この理不尽を無くす一助になるのかなとも思います。子供を産みたいと思う人生のタイミングと、体のタイミング。この2つを合わせることは難しいです。
出産は若ければ若いほうがいいことはわかります。でも、キャリアを中断したくない、1人目の育児が落ち着いたら、パートナーと折り合わない、病気になってしまった。人の数だけ悩みがあります。
卵子凍結の技術は進歩したものの、金銭的にも体にもまだ負担は大きいまま。
Gameto（ゲミート）はこの課題を解決し、誰でも手軽に卵子凍結をできる未来に挑戦する女性ヘルスケアスタートアップです。不妊治療だけでなく、更年期や閉経期など、卵巣の老化に伴う健康課題に取り組んでいます。
2020年に設立しプロダクトもまだまだ研究段階ですが、ゲミートの大きな挑戦に注目です。
