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アストラゼネカ、最大18億ドルで米社買収 心臓・腎臓病事業強化

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    専修大学 商学部教授

    買収対象は企業ですが、「バクスドロスタット(Baxdrostat)」の販売権の入手が目的だと思います。バクスドロスタットはアルドステロン(副腎皮質ホルモン)の合成酵素を阻害する薬効が確認されています。

    高血圧には様々な原因がありますが、原因のうち「原発性アルドステロン症」による高血圧は、アルドステロンという副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで悪質な高血圧が引き起こされる病気であり、これに「バクスドロスタット」を用いた場合、理論上は改善や治癒が予想されるというものです。

    近縁の医薬品としては、日本でもスイスのノバルティスファーマ社から販売されている「オシロドロスタット(Osilodrostat)」がありますが、現時点では(悪性)高血圧症への効能が取得できていません。したがって、高血圧症の効能付きでこの医薬品を確保できれば、同クラスの医薬品のファーストインクラスも見込めるとの企業戦略をたてているということだと思います。

    製薬企業のマーケティング戦略上、同疾患領域の医薬品を複数持つ場合、購入決定者である医師に対するアプローチの効率化が図れるという意味でのシナジー効果が得られます。その点も企業買収の動機になっていると思いますが、今回のケースは「バクスドロスタット(Baxdrostat)が欲しい」が主な理由だと思います。


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    ソニーベンチャーズ/ソニーグループ シニアインベストメントダイレクター

    いまちょうどサンフランシスコで行われている世界最大級のヘルスケアカンファレンスに来ています。

    各社の戦略のお話を伺っていますが、この10年も引き続きかなりアグレッシブな攻めの経営が続きそうな雰囲気です。

    これからもパイプライン拡充の為のM&Aはかなり盛んに行われるように思います。スタートアップ冬の時代と言われていますが、こうした波やタイミングは上手く掴んだ方が良いようにも思いました。


  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    お伝えしたいこと
    ✔︎血圧管理は大切
    ✔︎135/85(診察室血圧140/90)以上を高血圧と診断しますが、それを下回るのが治療目標ではない



    心血管疾患は癌がある程度治療可能な時代になり、高齢化が進む先進諸国では非常に重要な課題となっています。
    高血圧の治療薬が開発されて何十年と経ちますが、今なお心血管疾患の原因として最も寄与しているのは、糖尿病でも肥満でも喫煙でも大気汚染でもなく、高血圧と言われています。

    現在の考え方では、血圧はどの薬で下げるかよりも、きちんと目標値(多くは120/70程度)を目指すのが最適と考えられています。
    もちろん非薬物療法(減塩、適正体重の維持、運動、禁煙、節酒など)は副作用がない安全な方法であり、併用することが勧められます。
    ただ、薬剤の機序は様々あって、理論上はこれが良いだろうと思われているものでも、実際には思うような臨床的に重要な差をつけられずにきた、という経緯があります。(例えば死亡率や脳卒中の予防効果など)
    また、降圧薬が様々に開発されても、十分には血圧管理がなされていない、というのが世界中の今なお残っている問題でもあります。だからこそ、下げることが大切であって、何を使うかはとりあえず2の次といった状況です。

    なお、アストラゼネカのフォシーガはもともと糖尿病の治療薬ですが、糖尿病でなくとも腎臓病や心不全に効果があることがわかり、非常に汎用されてきている薬剤です。この薬は血圧も少し下げてくれます。が、血圧を十分には下げられません。

    今回のbaxdrostatは、治療抵抗性の高血圧に強力に血圧を下げる薬剤であり、しっかりと下げるだけでなく、機序としては適当と思われる形で血圧を下げることが期待されます。まだⅡ相試験の結果が報告されたばかりですので「実際にどうか」はまだまだこれからではあります。(もし心血管疾患の予防や死亡率減少に寄与すればすごい!)

    昨年報告されたⅡ相試験
    https://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMoa2213169


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