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エーザイのアルツハイマー治療薬、米FDAが迅速承認

読売新聞
【読売新聞】 【ワシントン=冨山優介】米食品医薬品局(FDA)は6日、日本の製薬大手エーザイと米製薬企業バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を迅速承認したと発表した。病気の初期段階で原因とみられる物質を脳
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米国FDAがアルツハイマー病治療薬レカネマブ(Leqembi)に青信号を出しました。この薬剤は、アルツハイマー病の原因の一端を担う可能性があるとされるアミロイドβに対する抗体薬。早期のアルツハイマー病に投与することで、認知機能低下の進行を遅くすることが臨床試験で示されています。なお、”qembi”は日本語の「健美」に由来するそうです。

長年「産みの苦しみ」を伴ったアルツハイマー病治療薬が、やっと誕生した、しかも日本の製薬会社エーザイから誕生したという点は喜ばしいところだと思います。一方、この薬剤については、まだまだ課題も山積みです。

まず、示された効果が実社会においてどれほどの「違い」を生むのか。研究結果からは不透明と言わざるを得ません。よく見積もっても、少なくとも18ヶ月の時点では、患者さんには効果を実感できないものだと思います。

となると、この薬剤をいつまで使い続けるのか?長期に続けた場合の安全性は?例えば、脳の萎縮の可能性も指摘されています。脳出血の実社会での頻度は?1人あたりのコストはどれほどになってしまうのか?費用対効果は見合うのか?クリアになっていない疑問文が数多く残されています。

また、昨年末にかけて度重なり報告された投与中の脳出血の報告。少なくとも抗血栓薬(血をサラサラにする薬)投与中の患者への使用を躊躇させる報告であったと思います。

私はまだ老年内科医として胸を張って多くの患者さんに勧められる薬ではないと感じています。患者さんの選択もかなり慎重に行わなければならないと思います。しかし、歴史的に大きな一歩であることも間違いありません。将来的にさらに薬剤開発が進み、この一歩をきっかけに救われる患者さんが増えていくことを願っています。
昨日の朝、エーザイ本社前を通りがかったら何だか慌ただしかったのはこれでか…?
一昨年承認されたアデュカヌマブとの違いは、この記事が詳しいです。
https://www.minnanokaigo.com/news/pickup/no7/
先発のアデュカヌマブは販売不振の中、こちらはどうなるでしょうか。
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/22860/
1 Aduhelmを承認しておきながら、こちらを承認しないことはなかろう。
2 迅速承認である以上、医薬品の本格的な評価はこれから。しかし、先行者としての知見を積むことは競争優位になる。
3 薬価は値下げ後のAduhelmなみか。受け入れやすいのではないか。高齢化に対する一つの保険として投与を望む人は一定数いるのではないか。
4 簡易な診断手法も揃いつつある。
5 アメリカは高齢化社会に対する医薬的解答を求めて先陣を切った印象。医薬品では異なる作用機序のものが続く。認知改善のためのアプリなども一気に広がりそう。目が離せない。
エーザイから出たプレスリリースをみると入念に準備をしていたことがわかります。

三例の死亡例をもって批判的に論ずる人がいますが、リリースでは、治験においては抗凝固剤を使用していた被験者は除外されていたが、バイアスピリンなどの抗血小板薬の使用は許可されていたこと。ARIA-H(つまり脳内出血です)の副作用は、抗血小板薬を使用していた人と、使用していない人で、差はなかったこと。しかし血の固まりを融解させる抗血栓薬や血栓溶解薬との併用は注意が必要とあります。

米国での価格は26500ドルとなりましたが、その根拠について詳細に情報開示しています。

バイオジェンの「アデュカヌマブ」の轍は踏まないということでしょう。

今月中にフル承認にむけての申請が日米欧でなされ、今年中には保険収載をされて使えるようになるでしょう。

しかし、その前に議論すべきことは山積みにあります。
おお、ついに。
初期であれば治療ができるかもしれない状態になれば、次は、見つけにくい初期段階を見つける仕組みが必要です。検査か、窓口か、アプリか。色々な取り組みが広がりそうです。
医療機器とか医薬品とかの開発は、先ずは海外で承認を得て普及させ、然る後に日本に持ち込むのが常道になっているようですね・・・ 安心安全を強調するあまり世界の動きに立ち遅れた厚労省の新型コロナウイルス対応を見ていても、その理由が分かるような気がします。 (・・;ウーン
認知症は家族や本人のQoLを損ねますし、高齢化が避けられないため人数も増えていきます。社会的価値が高いと判断したがゆえの迅速承認なのでしょう。
あとは気になるのが、実際の臨床現場で薬が処方された時に、どのような効果と有害事象が今後みられるかですが、レセプト等の大規模データから早期に有害事象を検出する仕組みをあらかじめ作っておくことで、一定程度回避可能だと考えます。
この治療薬には超期待しています。認知症やアルツハイマーで苦しんでいる患者とご家族を助ける文字通り特効薬になってほしい。
米食品医薬品局が、エーザイとバイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を承認したとのこと。

「エーザイは日本と欧州でも3月までに承認申請する方針」とも。

これで、2021年に開発した「アデュカヌマブ(製品名アデュヘルム)」に続く2例目となります。
【アルツハイマー薬、米で承認=世界初、エーザイが共同開発】
https://newspicks.com/news/5915122

【解説】エーザイが開発した、「夢の治療薬」の実力
https://newspicks.com/news/4539937

「アデュカヌマブは設定した薬価が高額だったため、アルツハイマー病の患者や支援団体などから批判が噴出。さらに高齢者向け公的医療保険「メディケア」は治験データが不十分で有効性の証明ができていないとして、保険適用を治験参加者に限定。事実上、普及に失敗している。」
【米当局、エーザイのアルツハイマー薬承認】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC045ZI0U3A100C2000000/
進行を2割遅らせる効果のある薬

治療効果はいっさい無く、一生高額な薬を使い続けようという人がいるのかどうか
エーザイ株式会社(Eisai Co., Ltd.)は、東京都文京区小石川に本社を置く日本の大手製薬会社である。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
2.51 兆円

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