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エーザイのアルツハイマー治療薬、米FDAが迅速承認

読売新聞
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  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    レカネマブの承認、まずはよかったと言っていいのでしょう。

    山田先生は、臨床医の立場から素晴らしいコメントをくださいましたが、私は基礎医学や製薬会社に近い立場からコメントしてみたいと思います。

    まず、アミロイド仮説が初めて、それなりの効果量と有意差を持って統計的に実証されました。また、同じエーザイとバイオジェンのアデュカヌマブが承認を得られるかギリギリで通りましたが、アデュカヌマブがアミロイドが完全に凝集した状態を標的にしているのに対しレカネマブがプロトフィブリルというアミロイドが完全に凝集しきる前のアミロイドが少数個、寄り集まったオリゴマーにこそ毒性があるというオリゴマー仮説に基づいたことが効果の違いとなっている可能性が高いことを意味します。

    しかしながら、アミロイド仮説が正しいのであればこれまでアミロイド前駆タンパク質APPからアミロイドペプチドを切り出す働きを持つβセクレターゼ、γセクレターゼ阻害薬(多くは低分子化合物)は、悉く臨床試験が失敗してきたという歴史があり、これとどのように整合性を取るかという謎が残ります。
    ここでγセクレターゼについてはこれまで阻害薬と思われてきた化合物は偽阻害薬でありむしろγセクレターゼがアミロイドペプチドを細胞外に排出する作用を阻害していたという研究があり、これが正しいとすれば評価系を改良することで、真のγセクレターゼ阻害薬を見い出し、治療薬へと育てる可能性を持ちます。
    https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2017/20171004_1
    βセクレターゼについてもモデルマウスが特定の家族性アルツハイマー病患者の特性に寄り過ぎており、βセクレターゼによる切断について正しく評価できていなかったという研究があります。

    これらは一例ですがアミロイドが標的でよいとわかった以上、今までの評価系の問題も合わせればその生成に関与するタンパク質を標的とした低分子化合物でもアルツハイマー病治療が可能となりえ、その場合、抗体に比べた生産コストの安さを患者や健康保険の運営機関に還元するというシナリオは復活させられる可能性は高まったと言えると思います。

    レカネマブの臨床応用の視点では効きやすい患者や副作用を起こしやすい患者を見つけるためのバイオマーカーの探索、デリバリーの改良などが次の一手でしょう。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    米国FDAがアルツハイマー病治療薬レカネマブ(Leqembi)に青信号を出しました。この薬剤は、アルツハイマー病の原因の一端を担う可能性があるとされるアミロイドβに対する抗体薬。早期のアルツハイマー病に投与することで、認知機能低下の進行を遅くすることが臨床試験で示されています。なお、”qembi”は日本語の「健美」に由来するそうです。

    長年「産みの苦しみ」を伴ったアルツハイマー病治療薬が、やっと誕生した、しかも日本の製薬会社エーザイから誕生したという点は喜ばしいところだと思います。一方、この薬剤については、まだまだ課題も山積みです。

    まず、示された効果が実社会においてどれほどの「違い」を生むのか。研究結果からは不透明と言わざるを得ません。よく見積もっても、少なくとも18ヶ月の時点では、患者さんには効果を実感できないものだと思います。

    となると、この薬剤をいつまで使い続けるのか?長期に続けた場合の安全性は?例えば、脳の萎縮の可能性も指摘されています。脳出血の実社会での頻度は?1人あたりのコストはどれほどになってしまうのか?費用対効果は見合うのか?クリアになっていない疑問文が数多く残されています。

    また、昨年末にかけて度重なり報告された投与中の脳出血の報告。少なくとも抗血栓薬(血をサラサラにする薬)投与中の患者への使用を躊躇させる報告であったと思います。

    私はまだ老年内科医として胸を張って多くの患者さんに勧められる薬ではないと感じています。患者さんの選択もかなり慎重に行わなければならないと思います。しかし、歴史的に大きな一歩であることも間違いありません。将来的にさらに薬剤開発が進み、この一歩をきっかけに救われる患者さんが増えていくことを願っています。


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    博報堂生活総合研究所 上席研究員

    昨日の朝、エーザイ本社前を通りがかったら何だか慌ただしかったのはこれでか…?
    一昨年承認されたアデュカヌマブとの違いは、この記事が詳しいです。
    https://www.minnanokaigo.com/news/pickup/no7/
    先発のアデュカヌマブは販売不振の中、こちらはどうなるでしょうか。
    https://answers.ten-navi.com/pharmanews/22860/


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