「激変する決済環境、気候変動、Web3」、2023年のフィンテック10大トレンドとは?
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注目のコメント
資金移動業者の全銀ネットへの接続やデジタル給与払いといった規制緩和による既存金融がなめらかになっていくという方向性と、そもそもWeb3というブロックチェーンを基盤としたなめらかな金融インフラを活用する方向性があるのかなと思っています。それらの方向性と気候変動等を含む社会ニーズとをどうシンクロさせていくのか、それが上手くいったところがビジネスとしてグロースするのではないかと考えています。
資金移動業者の全銀ネットへの接続、デジタル給与払いの解禁が決済関連のトレンドとして今年は注目ですね。銀行の固有業務とされる預金、融資、為替取引のうち、為替取引(決済)のアンバンドリングを促進する環境整備が着実に進行しており、これはルール構築に向けた業界プレイヤーの努力の成果といえます。
一方で、預金・融資兼営の効果としての信用創造(貨幣創造)機能を持つ銀行にとっては、その機能の特権性とそれ故に受け入れざるを得ない厳しい規制に向き合い、決済機能のアンバンドリングをも直視しながら、顧客基盤や信頼といった資源を活かしてどのようなポジションを取るべきか、改めて問われる一年になるように感じます。インクルーシブファイナンス・金融包摂については、格差拡大の中では物凄く大事な視点ですが、実際に行うにはもう少し政策誘導が必要でしょうね。
環境を金融で、というのは、理念は分かりますが、私は限定的な部分に留まるように思います。それが出来たなら昨年始められたように思いますし、その揺り戻しの恐ろしさが物凄く尾を引いています。