半導体製造装置、4年ぶり減 23年見通し、景気懸念で
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大きな意味では半導体需要の低下という表現になるのかも知れませんが、細分化して見ることも必要なようです。
というのは、供給逼迫の対策で各国各社が生産能力を強化した為、過剰な生産能力を持つようになった…という話を昨年化学系の方から聞いたのですが、果たして正解は何でしょうか。
一昨年(?)から言われている事ですが、自動車や機械設備関連の納期遅れについては、その要因は一概に半導体不足だけにとどまらず、世界各地からの様々なパーツ供給網の綻びに依るところが大きくなっています。
注目のコメント
2023年減少は規定線。そのなかで、個人的に気になっているのはTSMCの設備投資。
メモリはすでに価格含めてマイナスに転じ、電子機器は在庫調整サイクルに入っている。ただ、TSMCだけは絶好調。2023年の先端稼働が下がるのではないかという報道が4Qから出ている(①)。
一方で、TSMCだけで設備投資を400億ドルするという報道もある(2022年の380-390億ドルからの微増、②)。SEMIの予想は装置なので、建屋とかは入っていないなどの違いはあるが、-16%減の全体とは違うトレンド。そして、その最大の発注先のASMLも、3Qで受注は過去最高(③)。
TSMCが米国・熊本と地域の多様化を進めているというのも背景にはあろうが、一方でキャパとしては電子機器サイクルとは逆行している。とはいえ、歴史的には冬の時期に投資を続けられる企業が勝ち続けてきた。
①https://newspicks.com/news/7748303
②https://newspicks.com/news/7964373
③https://newspicks.com/news/7695804世界的な景気後退を背景に、半導体製造装置の世界市場は4年ぶりに減少が見込まれるとのこと。
日本が強みを見せている分野でもありますし、先行きが不安ですね。
半導体市場は、米中対立によるマイナスの影響も大きそうです。