海自1佐を懲戒免職 特定秘密漏えいで、防衛省が初公表
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防衛省に限らず役所には現役とOBとの関係はつきものだが、特定機密の場合は普段のようにはいかない、ということを内外に示すアナウンス効果がある出来事。こういうことをしておけば、仮想敵国を含め海外の情報機関が日本で好き勝手に動きにくくなるでしょう。その意味で、こういう報道はわるいばかりではないと思います。
当たり前のようにあったOBとの交流、
当たり前のようにあった女性へのおふざけ、
軍事組織はえてして強固なインナーサークルを作りがちだけど、外部規範を含めてきちんとマインドセットをアップデートしないとね。「OBなんだから法律がなんと言おうと少し大目に見ろよ!」というやつは、もうOBなどと名乗らないでほしい。陸空の方でも似たような事案はあり、退職したOBがかつての部下に資料を求めることはままある。そもそもOBは多くの基地や駐屯地にも出入りできるので、その辺もなぁなぁの関係が続く要因となっている。今回情報提供を求めたのは、元自衛艦隊司令官ということだが、そうなると処分を受けた糟井氏の前に自衛艦隊司令を務めた誰かということになる。特定秘密は国の安全保障の根幹に関わる制度であり、同盟国である米国も今回の一件で特定秘密保護法の罰則規定が機能するか注目しているはずなので、厳粛な対応が求められるはずだ。
追記:情報を求めた元海将の行為が教唆と判断されれば、特定秘密保護法の処罰対象となる可能性がある。