【シニフィアン 朝倉氏】2022年は「スタートアップの秋」、2023年は弱気な相場と政策の後押しで環境が変化
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注目のコメント
来年はどうなるか。
少なくともイスラエルにおいても一過性の統計では、スタートアップが減った云々の記事も散見するが、結果的に例年通り800-1000程度の企業が創出されている。
気候変動対応への流れはまだまだ流動的でビックトレンドとなるのか、なることは確かであるが「いつどういうスピード」かが読みにくい。
直近の視野と中長期の視野のバランスを持って見るが、何年経っても読みにくいことがこの業界の性である。金利上昇によって2022年のグローバルでの株式市場は大きく冷え込みました。
Reutersによると2022年1月-10月時点の累計IPO調達額は、グローバルで前年比63.5%減、米国では前年比94.5%減です。
幸いにも日本は、海外と比較すればこの影響は小さく済んだと言えそうです。
https://jp.reuters.com/article/ipo-idJPKBN2RY0BI
2023年の見通しは、依然不透明ではありますが、
•売り手サイドがダウンラウンドを許容する
•利上げの状況も見通しが立ちそう
なところから、IPOする企業は増えそうとの見方が強いです。
国内のシードスタートアップのテーマに関しては、朝倉さんのおっしゃる通りで、私もWeb3の勢いを感じています。
特に20代の若い起業家に選ばれる領域であることが特徴だと感じます。年末恒例のSIGNALでのスタートアップ環境振り返り&2023年展望。
2023年にかぎらず、Climate Techにはしっかり向き合っていきたいですし、スタートアップこそが信念を以て取り組むべき事業領域だと思っています。
レイトに関しては、ツーリスト・インベスターに依存したエコシステムのぜい弱さが明るみに出た1年でした。
上場後も継続成長して本質的なインパクトをもたらすスタートアップを育むためには、市況に囚われずレイトステージに安定してリスクマネーを供給する国産プレーヤーがもっと必要だと思います。
マクロ環境の変化が及ぼすスタートアップの影響に関して象徴的だったのが、代表的Post-IPOスタートアップであるユーザベースのTOB受け入れです。
PSR換算で一時期は1倍台にまで低迷していた同社が成長のために非上場化を選択したのは、Pre-IPO/Post-IPOの温度差を如実に示す出来事でした。
一方、直近は各所で「スタートアップ冬の時代」というフレーズを耳にしましたが、2022年はせいぜい「スタートアップの秋」程度だったのかもしれません。年間ベンチャー投資額が700億円規模だった10年ちょっと前と比べると、明らかに層の厚みが異なりますし、環境は明らかに良くなっています。
2023年も引き続き弱気相場が持続するというのが一般的なコンセンサスと見受けますが、「スタートアップ育成5か年計画」など、日本に関してはスタートアップをより政策的に後押しする方向感が取りまとめられています。
こうした影響のもみ合いでスタートアップの秋が深まるのかを注視しています。
我ながら当たり前のことしか言ってませんね。