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問題は、なぜここまでしてゼレンスキー氏の電撃訪米を演出しなければならなかったのか?です。
 今回の米議会でのゼレンスキー大統領の熱弁では18回もスタンディングオベーションが起こり議場は白熱したことが伝えられていますが、中間選挙で年明けから下院多数派を奪還する共和党の一部議員は支援増強に慎重。ゼレンスキー氏の出迎えの際も拍手を送らなかったようです。
 次期下院議長候補のマッカーシー院内総務は「私の立場は変わらない。白紙の小切手は支持しない」と断言しています。
 米議会で顕著になってきたウクライナ支援への慎重論にバイデン・ゼレンスキー両首脳が危機感を強め、何とか超党派の協力をつなぎ留めたい思惑で今回の訪米を演出したのは間違いありません。
 今回、米国がウクライナにパトリオットの供与を約束したことが大々的に報じられましたが、本当にウクライナが希望していた長距離ミサイルATACMSの供与は拒否。パトリオットだけ与えても戦況に大きな影響はありません。
 同時にバイデン政権は、ゼレンスキー氏に対して戦争を終わらせるための和平交渉に前向きな姿勢を示すように促したようで、米ウォールストリート・ジャーナル電子版は、ゼレンスキー政権がロシアによる侵攻から1年となる来年2月24日に合わせて和平案を提示する計画だと報じています。
 米・ウクライナ間でも様々な思惑の違いがあり、複雑な駆け引きが展開されている様子がわかります。
やはり米国が味方についてくれるというのは大きい。ロシアからすればゼレンスキー大統領暗殺の絶好の機会を逃した形になる。恐らく裏ではCIAとSVRの激しい鍔迫り合いがあったのだろう。
印象的なのは、緻密な計画を練り手段を提供したアメリカ、ポーランド、米国、ウクライナの3か国の連携、まったくロシアは知らなかったことの3つ。
個人的には、帰路にポーランドの大統領と2時間に渡り会談したことにも注目しました。
先月、ポーランド領内に着弾して死亡者が出て、日本ではウクライナは謝れ!という風潮が強かったですが、今は戦争中。
ポーランド大統領もゼレンスキー大統領も、極めて大人な対応ですよね、当たり前。
ロイターによると、9月から準備が始まっていた。クリスマス前にバイデン大統領がコミットメントを明言し、西側の団結を促す狙い。年明けから下院は共和党が過半数となるため、超党派の支持を演出する最後のチャンスだった。
テキストを読んでいるだけでもリアルタイムの出来事であるかのように非常に緊張感が伝わってくる内容でした。