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北朝鮮からロシアに砲弾が輸出されているのは、ほぼ確実です。北朝鮮には、来る韓国への南進の時のために数十年間貯めてきた膨大な砲弾があります。
 これは、明確に国連安保理で決められた北朝鮮に対する経済制裁に明確に違反しています。
 経済制裁に違反するとどういうことになるかというと、北朝鮮と取引した企業などは、国連に加盟している各国が、国内法に基づき処罰することになっています。
 日本の場合、輸出貿易管理令に基づき、北朝鮮と無許可で取引した場合は、7年以下の懲役刑が求刑されます。

それでは、ロシアであれば、北朝鮮と取引した企業、ワグネル社であれ、国営の兵器会社であれ、ロシア軍そのものであれ、ロシア政府が処罰するかというと、しないでしょう。
 ロシアにしても、欧米諸国や日本からは経済制裁を課されています。
 北朝鮮もロシアも、何も失うものが無い取引です。近い将来に国連で経済制裁が解除される可能性がなくなりますが、どうせ解除されないでしょうから、制裁を受けている国同士で取引しよう、となります。
 ここに参加して兵器取引を盛んに行っているもう1つの国はイランです。イランとロシアの影響下にあるシリアも加わっているといえるでしょう。

ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、イラン、シリアあたりで経済ブロックをつくっていっているわけですが、経済的には弱体です。
 やはり中国に参加してもらいたところでしょうが、中国はさすがにおいそれとは乗りません。目立たないように取引しています。中国がこの経済ブロックに深入りしてもあまりいことはないのですが、下手をすると取り返しのつかないところまで深入りしてしまうかもしれません。

【独自】北朝鮮が11月、鉄道でロシアに軍需物資を輸送 砲弾など数百万ドル規模か 批判浴びる両国が関係強化
https://www.tokyo-np.co.jp/article/221336
これは注目すべき動きですね。北朝鮮からワグネル経由での兵器供給が始まったようです。ちょうど、イランからロシアへ弾道ミサイルも輸出されるとして、米国はウクライナにパトリオットの配備を決めました。北朝鮮とイランが兵器供給でロシアを支援する態勢がますます強まっていきそうです。北朝鮮もイランも長年欧米の制裁下で兵器開発を進めてきた国々ですので、この兵器のパイプラインがあればロシアは戦争遂行が可能になるでしょう。
 このままだと戦争はずーっと続いてしまいそうです。
下記の記事によると、ロシアは前身のソ連崩壊時、北朝鮮との軍事協力はしないと決めたというが、ウクライナ侵攻がロシアの思惑を外れて長期化、苦戦化したことで、この「タブー」を破らざるを得なかったのかもしれません。それだけロシアが追いつめられている、ということでしょう。

ウクライナ侵攻で武器不足のロシア、北朝鮮と「軍事協力しない」方針を30年ぶり転換?
https://globe.asahi.com/article/14714158

ウクライナに対しては、アメリカを中心とした欧米各国が武器などの支援をしています。元々、通常兵器では西側に劣るロシアにとって、戦争が長期化すれば苦しくなり、アドバンテージのある核兵器をちらつかせるのも当然かもしれません。

最も関係が良好な中国はロシアに対し、武器の供与はしないというスタンスですし、となればロシアが頼れるのは、イラン、北朝鮮といった限られた国になるでしょう。補給、兵站という軍事作戦では重要な部分で、ロシアはじわじわと劣勢の度合いが増しているような気がします。