結局人はsimple is the best。情報やサービスが過多の時代に、シンプルだと少しホッとする。それも無印が人気の理由の1つではないかと思います。 そのように大衆に受け入れられている無印良品は、環境問題に本気で取り組んでいる数少ない日本企業だと思います。無料で給水できるウォーターサーバー、炭素固定野菜の販売とコンセプト展示、食糧問題に対処する新たなソリューションアイコンとしての昆虫食の販売など、ヨーロッパに負けじと先進的な取り組みを展開しており、日本ブランドの希望の星だと思います。 「環境に良いから選ぶ」ではなく、「これ、良いよね!」と思って選んだら、知らんけどこれ環境にも良かったんだ、ってなる。無印さんが作っているこの循環が大事なんです。
確かに、時代は無印を踏襲し、模倣したが、その理念や商品との向き合い方までをもコピペできたかというと、どうだろう? ユニクロは「LifeWear」にたどり着くのにどれだけ時間がかかりましたか?
そもそも無印は、その成り立ちからして、商業的な成功(儲け主義)とは別の価値観を持っているように思う。ビジネスとしての浮き沈みはあると思うけど、30年後に残っていてほしいなと思えるブランドは無印だ。
無印は今、業績面では苦戦しています。
ただ、この会社が特異なのは、規模で言えば、ファストリや、ニトリの方が大きいですが、売り上げうんぬんとは違う影響力と存在感を世間に対して、発しているところにあるように思います。
西友のプライベートブランドとして誕生した無印は、当時数年で終わると思われていたようですが、40年成長を続けています(時に業績が悪くなる時もありますが)
そして今、ビジネスと社会へのポジティブなインパクトを両立できる企業が求められる時代になりました。この点について、無印も試行錯誤をしているところですが、向き合ってきた歴史は長い。
一見場合たり的とも見えますが、ピンチが訪れると、イノベーションを起こして乗り越えてきた無印。強力なリーダーシップを発揮する創業者も、支配的な株主がいる企業でもないのに、社内だけでなく社外の力を借りながら、乗り越えていく。その軌跡そのものに今、学べることがあるのではないでしょうか。
その理由は、時代が変化する中で、声にはできないけど、その時その時になんとなく多くの人が求めていることを、しっかり具現化し続けてきていることだと捉えています。さらに、その芯の部分の普遍性によって、日本だけでなく海外でも受け入れられていると感じています。
一方でユニクロのような爆発的な規模の成長を目指すとなると、模倣のしにくさや需要の多さといったこれまでの強みとは異なる要素が重要になってくるので、超えないといけない壁は厚そうですよね。そこをしっかりブレイクスルーをして、日本を代表する世界ブランドとして発展を続けて欲しいです。
白色のプラスチック製品、それが無印良品のブランドイメージ、そういう固定概念を変えていかないと、プラスチック製品から脱却したサステビリティ商品への転換は難しいのではないでしょうか。
そのように大衆に受け入れられている無印良品は、環境問題に本気で取り組んでいる数少ない日本企業だと思います。無料で給水できるウォーターサーバー、炭素固定野菜の販売とコンセプト展示、食糧問題に対処する新たなソリューションアイコンとしての昆虫食の販売など、ヨーロッパに負けじと先進的な取り組みを展開しており、日本ブランドの希望の星だと思います。
「環境に良いから選ぶ」ではなく、「これ、良いよね!」と思って選んだら、知らんけどこれ環境にも良かったんだ、ってなる。無印さんが作っているこの循環が大事なんです。
常にNewsPicksで言ってますが、世界にはMUJI的思想を体現するブランドが沢山あります。さらに大量生産、大量消費の波に乗り続けないと経営が成り立たない現状をどう改善していくのかが、描ききれないと次が見えないですね。
大好きなMUJIがこれからも素晴らしい歴史を刻んでいくことを期待してます。
企業としてもブランドとしても好き。なので過去ずっとPickをしてきて、下記で過去コメント含めてリンクも張っているので、興味がある方は合わせて。
https://newspicks.com/news/7675254
本記事と併せて思うのが、堂前社長は就任時の見立てが間違えていたと思うこと。なお、2019年に上席執行役員本部長として入社し、2019年5月に専務取締役に、2021年9月に代表取締役になっているので、いきなりの就任ではない。
2021年7月に発表された中期経営計画で、2030年までに売上3兆円という数字を掲げ、そのなかでは店舗数の増加だけでなく、店舗面積の倍増なども含むもの。
数値的な成長の方にこだわりが強い印象で、その時のPickが下記。
https://newspicks.com/news/6100905
クリーンでエコなイメージと「有機農業」などががセットとなって
企業ブランドのグリーンウォッシュに活用される感じを農業サイドはどのように受け止めるのが賢いのか?
みたいな捻くれたことを考えながら見ています。
ちなみに商品自体は何周か回って「無印」の主張が強すぎると感じるので手に取りにくいです。