この連載について
円安、株安、景気悪化。日本経済にも大きく影響する米FRBの金融政策。利上げのニュースは耳にするけれど、案外、知らないことも多い。金融政策の見方や先行きの予想の仕方を解説する。タカとハトのバードウォッチング入門。
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そして説明がわかりやすい。
思えば私が、投資の分野でのキャリアを始めたのは、
米国のFF(FedFund)トレーダーからでした。
当時は西海岸にいたので、朝早く起きて(3時くらい)、
朝から、夕方の締めの時間までの間に、めまぐるしくO/N(オーバーナイト)金利が動くので、その動きから鞘取りをしながら、締め時間にはきっちりFRBに預ける預金残高を残す仕事です。
それをしながら、金融市場の基本を学び、その後東海岸に移って本格的にキャリアを積み上げて、日本に戻ってきたのですが、まるでそのときの学びを振り返るような特集です。
当時は、まるでカオスな日常の中から自分で考え、人に聞いて、まるで職人の修行のように学んでいきましたが、こんなのがあったら悩みは少なかっただろうな、と思います。
また、記事の中でも触れられているが、下記の2記事で「物価さん」と「雇用さん」が解説してくれて分かりやすいので、併せてオススメ。
【超入門】アメリカ経済は2つの指標だけを見よう
https://newspicks.com/news/7618414
【図解】雇用統計がわかると、経済がもっと面白くなる
https://newspicks.com/news/7627090
記事と併せて、市場がFRBをハトに見ているか、タカに見ているかの移ろいを、過去のPickと併せて。
まずは11月12日でCPI(物価指数)の増加が鈍化したときに、ドル円が146円→139円に一気に円高に進んだときのPick。インフレ率が市場予想=「期待」より低かったので、より雇用に優しいスタンスに移るのではないか、と「期待」が変化した。
https://newspicks.com/news/7783050
モノはエネルギー価格高騰が落ち着いたなどで鈍化したが、サービス価格が高止まりしている。賃上げも続いているが、労働参加率は上がっていない。サービス業は賃金が価格への影響が大きいので、インフレがSticky(なかなか収まらない)な可能性。
でも、記事にあるように実質金利(金利-インフレ率)はマイナス。なのでモノを買った方が貯蓄するより良い。実際に貯蓄率は、コロナ禍の給付金で上がったが、今は過去になく、どんどん低下(インフレ率>賃金上昇なので、持ち出しも増える)。
米のインフレ圧力根強く FRB、賃金上昇に警戒感
https://newspicks.com/news/7908293
貯蓄率のグラフ
https://bit.ly/3Ywlx5J
だから、今回のFOMC(金利などを決めるFRBの金融政策会合)について、見方は分かれている印象。
タカ派姿勢崩さなかったFRB(NY特急便)
https://newspicks.com/news/7907212
タカ派色強めたFRB、かけ声倒れの予感
https://newspicks.com/news/7904066
市場はFRBを信じない
https://newspicks.com/news/7910477
意外と分かりきっていない、金利引き締めと金融緩和のそれぞれのメリット、デメリットが平易にイラストで説明されるので、すんなり頭に入ってきます。
まず、面白いと思ったのは「タカ派」と「ハト派」という観点からこの金融政策をアプローチしていること。
「タカ派」:金融引き締めに賛成。今の金利の引き上げを後押しする。
「ハト派」:金融緩和に賛成。雇用の保護を重視。
アメリカの議長である「パウエル」はタカ派に位置し、インフレへの打開策として金利の上昇で対応することが良いと考える。
また、最近0.75%の利上げペースから0.5%に減速させることが決まったが、それはあくまでも市場の動向を見るための原則に過ぎない。(1970年代のボルガ―議長の失敗から教訓を得ている可能性高い)
アメリカの利上げに対し日本が低金利政策を続けるのはなぜかという多くの人が分からないことも、この記事のおかげでその謎が解けそうですね!!
(日本の場合はアメリカと違い需要が増加していないため)
でも、このインフォグラフィックのレベルまでブレイクダウンして易しく解説するのは面倒でした。どう説明しようかと・・・。
このようにタカとハトのイラストで解説するというアイデアはとても良いですね!
世界のマネーの流れを決定づけるFRBの動きは、中南米経済も大きく左右するので(中南米地域専門の)私も実は毎日フォローしてますよ。
それにしても、こういうダイナミックな金融政策が日本ではここ数十年行われていない(金融緩和一辺倒)ので、どうしても経済に対する感度が下がってしまいますよね。最近は日本でも少しだけインフレ基調になりつつありますが…
現在どのような政策を取っているのか?そして今後はどう動くのか?この記事を読むことで非常に理解が進むと思います。