ソニー、熊本に半導体新工場 数千億円投資
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この記事の背景には、Appleのティム・クックCEOが現在の熊本工場を訪問したことと強く関係します。ソニーグループ社長の吉田憲一郎氏までが同行しているわけです。Appleの生産計画を聞き、これまでの工場の生産能力では間に合わないことを知り理解した訳です。これまではTSMCとの合弁で作るJASMで生産能力不足を補えばよいと考えていましたが、それでも間に合わないのでしょう。自社の新工場を作る決意をしました。
では、スマホ需要でイメージセンサを増産できますか?無理です。では次の需要は何でしょうか?クルマです。Apple Carは間違いなく生産することを示しています。イメージセンサの次の市場がクルマだからです。1台のクルマにはアラウンドビューカメラには最低4台のカメラで画像合成し、前方のカメラは衝突防止などで1ないし2台必要です。さらにバックモニターも欠かせませんし、ドアミラー代わりのセンサもこれから組み込まれるでしょう。つまりクルマ1台にイメージセンサは10個程度使われる巨大市場になるのです。
逆に言えば、アップルが車を作ることは間違いありません。ソニーもホンダと共にクルマを作ります。クルマはイメージセンサの次の巨大市場になるのです。ちょっとだけ補足します。
ちょっと車に例えましょう。仮に(いろいろとご意見があると思いますが)全自動運転機能がついたEVがいまの最先端だと仮定します。今の時代、そのEVしか売れないのでしょうか?そんなことはないですよね。
最先端技術をふんだんに盛り込んで高級な自動車に乗りたいという人もいれば、安定した技術でしかも廉価な車があるならそちらのほうがよいという人もいます。どちらにもビジネスチャンスはあります。
そして、どちらの場合も雇用の確保や地元活性化には大きな影響を及ぼすことはかわりありません。