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とくに近年顕著なマルチナショナルなルーツをもつ選手の活躍ですが、改めて数字で振り返ると驚くべきところがあります。
また逆にワールドカップに出なかった選手、という側面では、マンチェスター・シティで大活躍のハーランドはイングランド生まれでありながら両親のルーツであるノルウェー代表を選択しています。
だからといって、その選手たちがサボるわけでもなく、一所懸命にひたむきに闘う姿を見て感動するわけですし、国歌斉唱で声を張り上げてる姿を見て一つになるわけですよね。
行き過ぎたスカウト活動はもちろんダメですが、要はその国の一員として闘うハートがあるか。それを基準化することは簡単ではないですが、出来るだけ性善説で考えたい派です笑。
日本代表の選手を見て「なんだ!外国人ばかりじゃないか!?」と驚く人もいますが、2019年のラグビーワールドカップ出場国中、外国出身の選手がいちばん多かったのは日本が予選最終戦で劇的勝利したスコットランドでした。
ニュージーランド、オーストラリア、サモア、フィジー、トンガ、日本といったパンパシフィック地域の国の代表選手の出身国を見ると、お互いに入り乱れていて、いかに国籍が存在しないかのように扱われているかがわかります。
かつてのイギリスがコモンウェルスを構成する各国にラグビーを広めた結果、国の代表選を行うときにイギリス出身の選手が各国の代表選手として出場できるように配慮したことがきっかけとされています。
グローバル化が停滞しているなんて言われますが、ラグビーはグローバル化の最前線で、それが団結や連帯感に計り知れないほど大きな影響を与えていることは日本代表を見ると理解できるのではないでしょうか。
先日、バッキンガム宮殿の集まりに招かれたイギリス出身の黒人の人がイギリス人であるのに「本当はどこからきたのか」と執拗に聞かれて、聞いた人が解任されたことを思い出しました。
https://www.bbc.com/japanese/video-63831198
日本人でも、本人はたとえば米国生まれの米国国籍であっても、いつまでも半人前の米国人のように扱われ傷ついている人は多いでしょう。
記事の内容は、要約すると、アフリカの国はサッカーが弱いので、祖父母の一人がその国の出身といったFIFAのルールを利用して、欧州などの国では代表には入れないアフリカに出自の関連がある人を集めてなんとか勝っている、ということを言っているのかなと思いました。また、地政学はなにも関係してないのではないかと思いました。
なので、日本が上位に入ってほしいところなんですが、今後に更に期待!?
グローバル化は非常に大きなトレンドだと思います。第二次世界大戦後から始まっているが、この特集にもあるように2世か小さい時に移住した人の活躍が大きい。
身をもって感じるのは、やはり第一世代はその国で生きるのに必死なのでなかなかこういうところには出てきづらい。2世は親の背中を見て育つので、ハングリーさと同時に、その国(基本的には先進国)の環境を活かせるので、結果として成功する人が多いのではないかと思います。
この比率はその国の人口に占める移民の数と比べても統計上優位に大きいでしょうね。
今までのグローバル化は世代を経た移民という形がメインでしたが、今話題のデジタルノマドなど、1世代が複数ヶ国に行く新たな時代に入ってきていると僕は見ています。これは国民国家を中心とした人類の歴史において、全く新しいパラダイムをもたらすと僕は考えています。
モロッコ対フランスの試合も、植民地と旧宗主国という点ばかり強調されましたが、モロッコは登録選手の半分以上が外国生まれなんですね。FIFAの出場資格ルールが、その国で生まれたか、長年住んでいて帰化したか、祖父母の1人の出生地であることは知りませんでした。普段ヨーロッパにいる選手が、アフリカの国の代表として出るケースが多いことも、頷けます。
あの場で戦っている選手個人にスポットを当てると、その国への帰属意識、成長してきた場所、自己実現のチャンスなど、複雑な要素が入り混じった、一人ひとりのストーリーがあるんだろうなと思いました。
なお、二重国籍の子を持つ親として、日本政府も、子供たちが母と父の国籍を両方維持できるよう制度改正して頂けることを切に願います。
W杯も地政学で見ると、見えないことが見えてくるので面白いです。
それぞれの国が置かれた環境によって違いがでるので、何故、サッカーで活躍する人が地域によって偏りがあるのかがわかります。
面白い記事でした。