関西電力が仮想発電所の新会社 太陽光、EVなど遠隔制御
コメント
注目のコメント
関電がVPP子会社。注目。
「関西電力の森望(のぞむ)社長は14日、産経新聞のインタビューに応じ、太陽光発電設備や蓄電池、電気自動車(EV)などの電源を遠隔で制御し、一つの発電所のように機能させる仮想発電所(VPP)事業を手がける新会社を、来年にも設置する方針を明らかにした。」蓄電池を普及させたスマート社会を目指す試みですね。
エネルギーの流れ:
エネルギー源 ⇒ エネルギーの保持・輸送 ⇒使用
1)化石エネルギーはこれを一気通貫で出来るが、減らさないといけない。
2)自然エネルギーは電気に変換され輸送されるが、発電量を制御できないうえに、発電した電気を保持することが困難という弱点がある。
3)自然エネルギーをベースロード電源や緊急時電源にするには、蓄電池を普及させるか水素等の可燃物への変換がカギになる。
という構図のうち、3)への取り組みと理解しています。
もちろん、社会の隅々に蓄電池を行きわたらせ、それをスマートに利用するという社会が出来れば理想です。一方、蓄電池の製造には膨大なコスト(すなわち化石燃料の使用)がかかり、寿命があるため何度も交換が必要という弱点があります。自動車全てがEVに置き換わるだろうという前提でしょうか。今後に関心を持っています。VPP(バーチャルパワープラント)の台頭によって、関電などの大手電力会社のプレゼンスが薄まっていくことが予想される。さらに現状は火力の燃料費高騰や円安の影響で電力会社はどこも非常に赤字なので、新しいチャレンジをしないという危機意識はあるだろう。