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原題は「Salesforce Executives Have Millions Of Reasons To Leave Amid Share-Price Plunge」で、ニュアンスが異なります。この記事の趣旨は最後のゴードン氏のまとめにあります。“I doubt compensation is the only reason they're leaving,” Gordon told Forbes. “I think compensation plays a role, but there’s more to the story.」という箇所を「ゴードンは、フォーブスに次のように話した。「報酬も一役買っているが、他にも語るべきものはあると思う」と訳していて、日本語だけ読むとわかりづらいです。ポイントの一点目は株価や報酬も一部の理由だと思うが、それだけではないという点。買収した企業の経営陣が一定期間で退職するのは今に始まった事ではありませんし、この会社特有でもないと思いますが、Co-CEOに任命した人が続けて短期間で退職するのは何か理由があるのだと思います。私なりに仮説はありますが、この辺りをジャーナリストが掘り下げると面白い記事になるのではと思います。二点目のポイントはa super bull market over the last decade has made life easy for HR managers. They just had to dangle stock in front of recruits.という箇所です。一部の外資IT企業はこの10年近い上昇相場で一般社員にもRSUをばら撒きに近い状態で出す会社が目につきました。多くの場合4年に渡ってVestされて売却可能タイミングも明確。上昇相場であればマイナス面はありませんが、Vestされた時点で給与所得と見なされて所得税がかかる。その時点で売却せずに株価が下がっても損益通算はできないため、長く保有するとリスクが高い。またVestのタイミングで円安相場、売却時に円高でドルから日本円に戻したい時はリスクがあるので、今年は「こんなはずじゃなかった」という人も出始めているのではという気がします。いずれにしても本当の意味で採用力や自社の魅力を伝える力が求められてくるのは間違いないと思います。
セールスフォースは独自の強いカルチャーで有名な企業ですが、業績が悪化した結果、幹部の離脱が続いているということです。
かつてコリンズとポラスは『ビジョナリー・カンパニー』というベストセラーの本を書きましたが、この中で未達のビジョンへ動機づけられることで、組織のパフォーマンスが上がる、というような主張が展開されてきました。しかし、それは、単にパフォーマンスと強いビジョンとカルチャーが相関関係にあるだけで、因果関係ではないということが後の研究で指摘され、完全にその論理は否定されました。

どういうことか。
強いビジョンがパフォーマンスを生むのではなく、パフォーマンスが高いからビジョンを皆が信頼する、という逆の因果も簡単に考えられるということです。
そのように考えると、日本のスタートアップ企業なども、この数年間の好景気や事業環境で成長を遂げた企業がカルチャーやビジョンを大事にしている、ということを述べている例はたくさんあります。その事自体に意味がないわけではもちろんありません。大事な意味があります。
しかし、それらはパフォーマンスが維持されている限りにおいて機能している可能性も考えられるということです。
そう考えると、これは対岸の火事ではない、ということを考えておく必要があるでしょう。
ストックオプションの真価は、株価が下がった時に「頑張って業績上げよう」となることなのですが、これが現実。偉そうな報酬コンサルタントに騙されないようにしましょう。
SlackのCEOに関しては買収からぴったし2年で辞めたところを見ると、ロックアップの期間が切れて、自由になったので辞めたという部分が大きそう。これに関して言えばよくあること。
米国企業の株式報酬について調べたときに、売上成長や利益率等の財務指標ではなく、S&P500等のインデックス対比の相対パフォーマンスに連動しているものがとても多いことに驚きました。

投資家の理解を得やすいからだとは思いますが、一方で、ベータが1より高ければ、(概して)株式市場全体が上向きの時は相対パフォーマンスはプラスで、下向きの時はマイナスになる。アルファをつくる経営力との相関が低い設計だとも言える。

インデックス対比の相対パフォーマンスが株式報酬の条件になっている役員は、株式市場にダブルギアリング(二重の影響を受ける)な状態なので、その様な株式報酬設定をしている米国企業について、今後も役員の離脱が続く可能性は高いと思います(セールスフォース個社の状況は全く分からず、これは一般論です)。
数値は全てを癒します。

パーパス経営が最近流行りですが、私は流行りを否定します。必要ですが、会社のパーパスに個人の進行方向を完全にシンクさせるのは現実的ではないからです。ミッションやバリューを掲げますが、それに盲信的な人はむしろ私は採用しません。

当社では、SOも多く発行してますが、今の株式価値はゼロ(マネタイズできないので)だから、その割合の選択は冷静にしろとオンボーディング時に伝えます。
当社では、株式の発行価格を毎年上昇させていますが、それは需給の問題に過ぎません。企業価値について、株主やステイクホルダーから預かったお金をキャッシュバーンさせている場合、現在のビジネスの価値は実質的にゼロ未満と心に留めておくことも大事です。

つまり、経営者、起業家は冷静という話です。
儲かると思えばやるし、儲からないこと(社会に価値を創出しないこと)に時間使っても人生の無駄と考えられます。

数値が全てを癒しますが、それがアンコントローラブルなら、沈黙につきる。
株価の下落は、業績の問題よりも、金利が上がっていて現在価値が下がることの要因が圧倒的に大きいからです。これは経営者にどうにかできる問題ではなく、起業家系経営者にとっては我慢し難いものです。

熱狂と冷静の間が重要。
次の彼らのチャレンジを楽しみにしましょう。
人財の流動性が経済のダイナミズムを産む!に尽きますね。
逆に言えば業績が下がったら高すぎる報酬で苦労することがないんですよね。いまさら騒ぐことでもないでしょう。
問題はセールスフォースの業績と株価にどれほどの相関があるのか、じゃないでしょうか。インフレに高金利政策の超向かい風相場の中、株価を上げろという方が難しい。どれだけ売上上げても株価上がらないよね=報酬上がらないよね、と思えば辞めたくなっても不思議じゃないです
"セールスフォース社内では、その年の幹部給与の85%が、株式報酬の形態をとっていた"
極めて個人的な意見です。
「もし株価急落で幹部が次々離脱」が事実だとしたら、その人たちは、本当の幹部では無かったのです。
セールスフォースでは、幹部たちが続々と離脱していることを受けての記事。

連日、セールスフォースに関する報道が続く中セールスフォースの組織がどう変動していくのか気になります。

併せてこちらもどうぞ。

【Salesforce、共同CEO退任発表の翌日、傘下タブローCEOとCTOも退任へ。経営幹部「年間離脱者リスト」の深刻度】
https://newspicks.com/news/7859906/

【スラックのバターフィールドCEO退任へ-セールスフォース幹部流出】
https://newspicks.com/news/7870142/
セールスフォースは2020年頃に某提携証券会社の米株アナリストの推奨銘柄の1つだったので監視銘柄に入れてたけど、自分で分析した結果、買わない判断をしました。
その時の米株アナリストが推奨していた銘柄の殆どが今全滅の状態。
誰が言ってるかよりも自分の判断で投資するのはとても大事だし後悔も少ない。