【本音】私はこうして(なんとか)上場しました。
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IPOを決めてすぐ発射ボタンを押せればもっと楽なんですが、実際は2-3年間から事業計画に沿って経営し、主幹事を選んで準備を開始することで、2-3年後の事業環境、市場環境などの「期間リスク」をプロセス全体で負ってしまっています。それを会社側が理解し実務的に対応していかなければいけないから大変になります。そして、そのプロセスは一期一会であり、多くの方が初体験なのでハンドリングもギリギリで大変になりがちです。
イメージとしては、まだ働き初めてもなく収入も見通しのない中で、お付き合いもままならず同棲もしていない結婚相手(候補)と、3年後の結婚式(派手婚)の式次第を決めてその通り当日の運営をするようなイメージかもしれません。
そりゃ友人関係も、その時の流行りも、自らの収入状況も、式の会場の混雑具合も、親や親族の状況も、結婚相手とのリアルな相性も、含めて色々起きそうですよね。そして、人生の一大事と同じく、トラブルが起きると修羅場になります。上場して株価が上がっていないのなら、既に終わったIPOのテクニカルな話をするのではなく、経営陣は事業にフォーカスした方が好感度は高いと思います。
2-3年前に上場した企業くらいからIPOのテクニカルな裏話をインターネット上で披露するケースが増えたように思います。なお、以前したり顔で記事に出ていた人たちは最近の株価低迷ですっかり静かになりました。IPOと言っても、上場を目指すスタートアップやIPO経験者でないと、身近に感じられないかもしれません。でも、関係者の話を聞くと、様々なドラマやエピソードがあり、IPOの熱気が伝わってきます。当時は、しんどい経験でも、会社にとって忘れられない出来事なのは間違いありません。
また、IPOとは、泥臭い交渉事の世界だとも感じました。一つコマを進めるには、様々な関係者と交渉しなければならないからです。IPOまでの道のり、上場後の投資家説明会など、交渉や対話を通じて、会社だけでなく、経営者自身も成長していくのだと思います。
すごろく形式で軽く読める記事なので、IPOについて興味を持ってもらえたらうれしいです。