真珠湾攻撃から81年 ハワイで追悼式典
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また一年が経ちました。
いつもこの日が来ると、日本は何故このような無謀な戦争を始めたのかという思いです。
現在の常識や社会の情勢だと理解ができない何があったのかを知りたくてこの一年で二冊の本を読みました。
一冊目は山本七平氏著の『ある下級将校の見た日本陸軍』、もう一冊が、沖縄戦で作戦の大半を立案し、沖縄第32軍の高級将校唯一の生存者である八原博通氏が著した『沖縄決戦』です。
それを読むとよく分かるのが、まず何が何でも積極姿勢であることが第一だという思想が軍全体を覆っていることです。
だから、少しでも異なる考えがあると、気魄が足りないと罵詈雑言を浴びせる将校が居て、彼がそう言い出すと軍のトップであってもそれに同調せざるを得ない雰囲気になってしまう構造があったと両名とも書いてます。
それと戦闘方法も日露戦争での戦いが基本、そのため陸軍の兵器は零下30度でも使用できる装備になっていて、高温多湿のフィリピンでは大変だったと山本氏が記してます。
彼が戦った昭和19年10月からのフィリピン戦では、既にガソリンがなくトラックが使えず、砲自体で500kgある大砲を水牛と人力でジャングルの中を運んでます。
この時点でアメリカとの軍事力の格差は1:10〜20になっていて、まともに戦えない状態です。
だから、日本は1944年秋には戦争を終わらせるべきだったと言えます。
そうしていれば、少なくとも戦死者は100万人程度で、沖縄がアメリカの基地だらけになることもなく、北方領土問題も存在してません。
それらから言えるのは、アメリカやアメリカ人の本質を理解しているとは言えないことがまず上げれます。
第一次大戦後、アメリカは急速に反日に動いてます。
その彼らの考えの根底にあるものを知ろうとして無かったと言えます。
また、日本は意識の面で自分たちの中に閉じこもり、世界の人々が何を考え、日本をどう見ているのかということを軽視して行動してます。
独善という言葉がありますが、その通りでしょう。
いや日本にも主張する部分はあるという声があるでしょうが、
それは戦前の日本の有り様と現在を比較すれば一目瞭然ですよ。
どちらがまともの社会ですかということに尽きます。
でも現在でも日本にそのような側面があることは否定できません。
心すべき事です。
そのために今日があると言えます。