【やっぱり】脳テック参入も、イーロン・マスク流
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東京大学で医師として働きつつ、脳や人工知能についての研究をしている紺野大地と申します。
「脳とAIとをつなぐ」ことを目的にイーロン・マスクが2016年に設立したブレインテック企業Neuralinkが、本日1年半ぶりに進捗報告を行いました。
全体的に、科学的に全く新しい話はほぼなかったように思いますが、着実な進歩を感じさせる発表でした。
・サルが念じるだけでキーボードを操作
・電極の自動埋め込みロボットの実演
・小型化により、1回の手術で16,000~電極を埋込可能に
・ヒト臨床試験を半年以内に開始予定
過去の進捗報告よりも技術的な話が多く、個人的に好印象でした。
ますます盛り上がるブレインテック業界から目が離せません。
注目のコメント
個人的には、攻殻機動隊で描かれていた世界が現実になる日が近づいているとワクワクしました。
ただ、健常な脳にどこまで人工的な措置を行っても良いのかは、遺伝子操作と同様に人間の定義を揺るがすため、倫理的な線引きが問題になりそうです。
また、電脳化が長期的に脳へどのような影響を与えるのか、電脳化した人と、しない人で社会が分断されていくなどの懸念もあるはずです。
より現実的になった段階で大論争が巻き起こるのではないでしょうか。これはすごい、不治の病も治せる可能性があります。この分野でも電池と充電設備が重要な役割を果たすのですね。ウルトラマンのようにパワーがなくなりかけるとM78星雲に帰らなければならない。
BCI領域では、マスク氏率いるニューラリンクが超有名ですが、
シンクロン、オンワードなどその他有名企業も存在し、アプローチ方法も様々です。
ただ、BCIの"侵襲度"はいずれの企業でも大きく、キーになると思っています。
QOL改善を渇望する患者はともかく、健康体の一般人なら本来は不必要な傷を体につける必要があります。
上記の侵襲度はあくまで一つの軸ですが、BCIの技術面や倫理面などに関しても、
遠くない未来で一般社会がどこまで許容し、どこからは拒絶するのか気になります。