ドイツ、クーデター計画容疑で25人逮捕 議事堂襲撃を画策と
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これは、「帝国の臣民」という、ドイツでは1980年代からある運動です。
19世紀のドイツ帝国を復活させるのを目的としています。
日本でいえば、徳川幕府とか、南朝を復活させようとする運動みたいなものです。
冗談みたいな集団ですが、万単位で活動家がいて、彼らは今のドイツ共和国の国民ではない、と称しているので、税金の支払いを拒否したりもしています。
最近では、「帝国の臣民」は、反ワクチン、反マスクのドイツ人なども巻き込み、勢いが盛んになっていて、2020年にも国会襲撃を計画して、事前に計画が漏れて40人が逮捕されています。
以前はナチス残党なども、活動家の一部には入っていました。
こういう復古主義者というのは、人口の数%くらいはいる国がけっこうありますが、ドイツではなぜかそれなりの求心力があるようです。
今回は、「電磁波攻撃でドイツ全国を停電させ」(実際にどうやるのかはわかりませんが)、その隙に国会を占拠してドイツ帝国を復活させ、ロシアと同盟を結んで国際的な「新秩序」を打ち立てる、というのが計画であったそうです。
ロシア政府は、この計画との関りを否定しています。日本ファクトチェックセンター(JFC)でネット上の誤情報・偽情報の検証をしていると「そんな陰謀論を信じる人はいない・少ない」と批判されることがあります。しかし、実態は違います。人は陰謀論を信じてしまう。
Innovation Nipponの研究では政治関連の偽・誤情報を見て正しいと思った人41.1%、真偽の区別がつかなかった人38.7%で見極められた人は20.3%。秦正樹氏「陰謀論」によると闇の政府的なあからさまな陰謀論でも日本人の20~40%が「正しい」「やや正しい」と考えてしまうといいます。
Janonが日本でも活動していたように、ドイツの事例は他人事ではないし、だからこそ、地道なファクトチェックやメディア・リテラシーの普及など多角的な対策が必要です。