ANA、CAの新卒採用を4年ぶりに再開へ 航空需要の回復受け
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客室本部にいた時には新卒CA採用の面接官もやりました。
エアラインスクールで仕込まれてきた方か、そうでない方か、概ね分かってしまいました。というのも、所作や雰囲気含めてすごく似てる人とそうでない人との差が大きかったからです。
僕個人の意見ではなく、結局他の同僚と最終的には意見が一致したのですが、独自路線で面接に臨んでいただける方のほうが評価は高かったです。
個性があってこそ、記憶に残る良いヒューマンサービスができます。スクールで画一化されてしまったり標準化されてしまうと没個性になってしまいます。知識を勉強するのは良いですが、自分らしさは何よりも大切にして頂く方がよいと思います。所作や動き方は職場に行けばすぐに覚えます。
それよりも自分らしさ、自分だけ人としての魅力を大切にしていただきたいと感じていました。私は大学院生の頃、当時はスチュワーデスと呼ばれていた、CAになりたい女子大生向けの専門学校で講師をして、なんとか食いつないでいました。もう30年以上前、バブルの頃です。友人からは「お金を払ってでもやりたい」などと冷やかされましたが、入社試験問題の解説をするだけで、別に何かそれ以上のことがあるわけではありません。その関係もあって『スチュワーデス・マガジン』(当時)にも連載のコラムを持っていました。
JALが経営破綻するなんて誰も思わなかったですし、日本エアシステムがJALと一緒になったのも驚きでした。あの頃の女子大学生は、「才色兼備」の象徴として「スチュワーデス」を捉えていました。今でも一定数その層はおり、女子学生に大変人気のある職種であることは間違いありません。ただ一方でキャリアとしては、「接客業のプロ」としてみなされるものの、体力勝負で必ずしも発展性があるものではないと言わざるを得ません。
アメリカでflight attendantといえば、単なる乗務員で日本のような特別なイメージは持たれません。この落差はそのまま、日本が他の職種で女性に将来が展望できるような環境を提供していないことの反映ではないかと、思わずにはいられません。LCCが一般化する時代に、もう少しCAのイメージが変わってもよいのではないかと、飛行機に乗る度に考えてしまいます。最近で一番の朗報。
21年に就活をしていた教え子たちが、
何人もANAに入る夢を断念した例を
身近で見ていたので、「21~23年春の卒業者は
キャリア採用で受け付ける」というニュース
を彼らに伝えてあげたい気持ちです。