中国・北京市、大半の公共施設でコロナ検査結果不要に
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この発表は中国国内でも広範に伝えられました。一連の抗議デモを受けて、習近平指導部として、不満や不安を抱える民衆に対して明確なメッセージを出そうという意図が見受けられます。足元の新規感染者数も若干の減少傾向にあり、当局としては、是が非でも、(1)感染者数を減らして経済への悪影響を最小限に食い止める、(2)規制緩和で民意を宥める、(3)これらの過程で抗議デモ対策を軟着陸させる、という一石三鳥の局面を実現したいのだと思われます。
一方、各地の緩和策などにはちぐはぐさが見られますし、感染拡大という意味でのリバウンドも懸念されます。年末に向けて予断を許さない状況が続くでしょう。北京だけではなく、中国各地は一気に緩和する方向に転換しています。
先日、ニュースのコメント欄に「人民の勝利」との投稿が多数見られましたが、今はほぼなくなり、恐らくブロックされていると思われます。
当局は抗議デモとの関係を断然否定していますが、抗議デモがなければ今も厳格なゼロコロナ政策が継続しているのに違いない。
人民だけではなく、統治者も、1枚の白紙の重みを感じたのでしょう。今までロックダウンを厳格にしていた中国が急に規制緩和を強めていることには良いことでありながらも若干の不安を感じます。
多くの中国人はロックダウンによりコロナウイルスへの免疫機能が低下しているでしょう。この規制緩和で急激な感染者増加に至り、またロックダウンを実施するとならないことを願います。